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林業試験場

イタヤカミキリ

イタヤカミキリ
被害の特徴
樹 種 ヤナギ属、ハンノキ属。
部 位 幹の細い部分の樹皮下・材内。
時 期 ほぼ通年(幼虫加害時期、冬季を除く)。
状 態 幹に穴が開き、そこから木くずがでる。
樹皮の内側や材内に幼虫がいる。体長最大約40mm。
成虫は体長最大約25mm。体は黄土色、上翅にぼやけた白い斑紋がある。

和名  イタヤカミキリ

学名   Mecynippus pubicornis

分類  コウチュウ目(鞘翅目)Coleoptera、カミキリムシ科Cerambycidae


形態  老熟幼虫約37mm(文献1985)。

寄主  ヤナギ属・イタヤカエデ(文献1985)、ハンノキ属(文献1994)

生態  2~3年で1世代、幼虫越冬;雌成虫は6~8月に比較的細い生木の幹に縦長の傷を付け、その中に数個の卵を産む(文献1985)。産卵される幹の直径は2~5cm(文献1994)。

被害  山地生といわれ、川岸のヤナギ類や山地のハンノキ類で発生する(文献1994)。道内での被害実態はよく分かっていない。


文献
[1985] 林康夫・吉田成章・小泉力・高井正利・秋田米治・福山研二・前田満・柴田義春・中津篤・田中潔・遠藤克昭・松崎清一・佐々木克彦, 1985. 北海道樹木病害虫獣図鑑. 223pp. 北方林業会, 札幌. (北海道での生態、カラー写真)
[1994] 遠田暢男, 1994. イタヤカミキリ. 小林富士雄・竹谷昭彦(編集), 森林昆虫, 総論・各論: 224-225. 養賢堂, 東京. (形態、生態、防除)

2011/7/4