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枝枯病

 

枝枯病

多雪地域の幼齢造林地に発生。春先,1年生枝で緑のまま落葉が起こり,細い枝では枝枯れ症状,太い枝や1年生幹では胴枯症状が生じる。
病斑が幹を一周するとそこから上部が枯死する。病斑は6月頃まで拡大し,顕著になる。
なお,側生不定枝は特に侵されやすく,その付け根からしばしば2年生幹も罹病する。
6月頃,その年に発生した部分に黒褐色の菌体(柄子殻:雨後,柄胞子が放出され,雨滴によって近隣に飛散)が形成される。
また,前年発病した部分には黒褐色で粒状の菌体(子のう盤:雨で開き,空気に乗り遠くまで飛散する子のう胞子が放出される)が生じる。
トドマツ枝枯病激害造林地
トドマツ枝枯病激害造林地


 

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