非生物害の概要

全般
  生物害の痕跡はない.あっても,一部の木に限られる.

気象害
  被害前に異常気象が観察されている.
    季節はずれの雪や霜,遅い根雪,晩冬の暖気,春から夏の降水量不足,
    強風,塩風,雹,雷など.
  葉,枝,または木全体の枯れや様々な損傷がみられる.

薬害
  農薬など薬剤散布後に発生.
  葉の変色や奇形,枝や木全体の枯れなどがみられる.

大気汚染
  自動車の排気ガスの多い場所,酸性雨や酸性霧などが観察されている場所で発生.
  または,有害物質が漏出した場所で発生.
  葉の変色や脱落,葉量減少,成長低下,枝や木全体の枯れなどがみられる.

地下水脈の変化
  土木工事や土砂崩れ後に周辺樹木に異常が発生.
  葉量減少,成長低下,枝や木全体の枯れなどがみられる.

その他
  植裁木や植裁場所の選定の誤りや管理の不備が原因.
  または,人の往来による根の損傷などが原因で発生.
  葉量減少,成長低下,枝や木全体の枯れなど.


北海道立林業試験場・緑化樹センター

非生物害の概要 hiseibutu/gaiyo.htm
原秀穂,北海道立林業試験場,2001/9/29.