ばか苗病菌汚染防止のための注意点と対策

本成果は令和3年度指導参考事項「ばか苗病菌の水稲育苗工程における汚染防止のための注意点と対策」の内容に基づき作成したものです。「ばか苗病菌汚染防止のための注意点と対策」の表は下記よりPDFファイルでご覧いただくことができます。作業のチェックシートとしてご利用ください。


平成30~令和2年の3カ年の調査では以下の場所でばか苗病菌が確認されました。

作業工程

搬入後の
種子保管時

浸種時

催芽時

催芽後の
種子保管時

播種時

苗箱定置時

菌の検出場所

トラック荷台,水槽,床

水槽,作業空間

水槽,催芽器,
脱水機,棚,
シート,糠,
作業空間

バット,シート,
麻袋,籾すり機,精米機,
床,糠,昇降機

播種機,播種板,育苗箱,
成苗ポット,籾すり機,籾,
糠,昇降機,ハウス資材,
作業空間

籾殻,糠,
ハウス土壌,
ハウス資材,
灌水ホース


ばか苗病菌がどこにでもいることをしっかり認識し、下記に基づき作業現場の衛生管理を徹底し、適切な種子予措に努めましょう。


作業工程


ばか苗病菌汚染防止のための注意点と対策

作業工程全般に関する基本的事項


温湯消毒後の種子は汚染されやすい状態なので、特に注意が必要である。


脱穀・精米用設備等は使用後の清掃を丁寧に行う。これらに種子や使用する機材が接触しないよう留意する。浸種~播種作業も離れた場所で行う。


作業場所の清掃を徹底し、稲わら、籾殻、籾、糠、粉じん等が残らないようにする。

搬入後の種子保管


搬入トラックの荷台はあらかじめ洗浄する。


種子保管用の水槽やバット等はあらかじめ洗浄して清潔な状態を保つ。種子は作業場の床に直置きしない。


消毒済み種子は清潔を保ち、過湿にならないように保管する。

浸種時


水槽は事前にブラシを使って丁寧に手洗いし、0.0125%の次亜塩素酸塩液等で消毒する。


循環式催芽器で水循環する場合、水槽以外に使用する機材も事前に丁寧に洗浄する。


浸種はこまめ(2~3日ごと)に水交換を行う。水温は15℃以上にはせず、10~12℃の適正管理を励行する。


蒸気式催芽では、褐条病対策としての浸種後半の食酢50倍液による2日間処理を実施する。


浸種中は水槽の上をビニル等で覆い、粉じん等の混入を防ぐ。

催芽時


水槽は事前にブラシを使って丁寧に手洗いし、0.0125%の次亜塩素酸塩液等で消毒する。


催芽機や脱水機等も事前に丁寧に洗浄する。


温度は30℃未満にはせず、30~32℃の適正管理を励行する。


循環式催芽では、褐条病対策としての食酢50倍液処理を実施する。


催芽中は水槽の上をビニル等で覆い、粉じん等の混入を防ぐ。

催芽後の種子保管


種子を広げるバットやシート等はあらかじめ洗浄して清潔な状態を保つ。
種子は作業場の床に直置きしない。


催芽後の種子は清潔を保ち、過湿にならないように保管する。

播種時


育苗箱等は前年使用後に土や根が残らないように丁寧に洗浄し、使用するまでは粉じん等がかからないよう片付けておく。中性次亜塩素酸カルシウムの1000倍液等で消毒するのが望ましい。


播種機や播種板は事前によく清掃しておく。

 個々の作業に過度に神経質になるのではなく、環境対策も含め作業工程全体としてきれいにしていくよう意識することが重要である。


ばか苗病菌汚染防止のための注意点と対策(PDF)


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