Q.14)
 農耕地の土壌分類の他に、山林や草原などの山地、未耕地の土壌分類もあるのでしょうか。
 また、土木(土質)や地質の分野でも”土”の分類はあると思うのですが、どのように違うのでしょうか。

A.14)
全国方式(農耕地の土壌分類)は農耕地(水田、畑、草地、樹園地)を、北海道方式(北海道農牧地土壌分類)は農耕地及び農牧適地(農耕可能な林地、荒廃地、雑草地、湿地等)を対象としています。これに対し、林業試験場では林地を対象とした土壌分類を使っています。当然のことですが、山地や丘陵地に存在する土壌が主になっており、沖積地の土壌はほんの僅かです。
 一方、土木工事や建築の対象あるいは材料として土を使う立場の土質工学の分野では、「日本統一土質分類」として、主に粒径(粒度)や可塑性(粘土細工のしやすさに関する性質)等の工学的性質により細かく分類されています。また、土壌学の母体の一つである地質学の分野では、
様々な内容の分類が行われていますが、「土」に直接関係するものとしては「砕屑性堆積物の粒度区分」として粘土、シルト、砂、礫等に区分され、また、火山灰もその粒度や形態で区分されています。この様に、土質工学や地質学では「自然体、つまり生き物としての土壌」と言う考え方はほとんど無く、単に材料や堆積物として「土」をとらえているものと言えましょう。

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