Q.26)
第1、2節で使われている土壌分類の方式(農耕地土壌分類)について、もう少し詳しく教えて下さい。また、この方式は全国共通の方式と考えて良いのですか。

A.26)
 まず結論から言いますと、この分類方式が日本の農耕地の土壌を区分する、唯一の全国共通の方式と考えて良いでしょう。昭和48年の1次案に続いて、昭和52年(1977年)に、当時の農業技術研究所土壌第3科が、それまでの地力保全基本調査のデータをもとに整理してまとめたもので、「土壌統の設定基準及び土壌統一覧表、第2次案」として正式に公表されました。現在の最新版は、昭和58年の「農耕地の土壌分類ー土壌統の設定基準及び土壌統一覧表ー、第2次案改訂版」となっています。なお、平成7年に第3次改訂版が出され、大幅な改訂がなされましたが、ここでは説明を割愛します。
 この分類法(2次案改訂版、以下全国方式と略記)は、次ページの一覧表に示すように、16の土壌群(造成土を含めると18)と56の土壌統群(土壌統群に細分されない4土壌群を含めると60)、320の全国土壌統からなる、3段階の分類法です。言い換えると、日本全土の農耕地土壌は、大まかに18種類に分けられ、やや細かく分けると60となり、さらに細かく分けると320種類に分けられる、ということです。
詳しい中身は、後で北海道方式と比較しながら説明しますが、この分類法の問題点としては、まず、土壌群や土壌統群の定義が明確でないこと、最終段階の分類名(全国土壌統名)が各地の地名をもとに名付けられているため、非常に覚えにくく、理解しずらいこと、火山灰の土壌の分け方が単純で北海道の火山灰土壌を分類するには適していないこと、等があげられます。

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