◆マンガン欠乏

1.症状の特徴

1) 下位葉の葉脈間に黄化症状が現れるが、葉脈は末端まで緑色を保つ。このため、葉脈が網目状に浮き出て、葉全体がまだら状に見える。
2) 黄化した部分は、症状の進行によって褐色の斑点(壊死斑)に変化する。

 

2.発生しやすい条件

1) 炭カルの多投入や窒素(硝酸態)の流亡などによって、土壌のpHが高くなるとマンガンが不可給化されて、欠乏しやすくなる。
2) 砂質の転換畑では注意を要する。

 

3.観察のポイント

1) 下位葉から葉脈間が黄化する症状はカリウム欠乏などでも観察されるが、マンガン欠乏では葉脈間が細かく斑点状に黄化する。


 
 
葉脈間の黄化症状と褐色斑点 
写真17 下位葉から順次上位葉へ向かって、葉脈間に黄化症状が現れ、やがて褐色の斑点(矢印)に変化する。

   

葉脈間の網目状黄化症状

写真18 葉脈間の黄化症状。葉脈の支流の末端まで緑色が残るため、黄化症状は網目状に細かく出現する。

完全区とマンガン欠乏

写真19 上2段:完全区、下2段:マンガン欠乏。
左上:下位葉、右下:上位葉。
下位葉から症状が進行し、褐色斑点が現れる。