海況速報(2012年12月)

平成24年度 第5号(通算 No.149)
平成24年12月26日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

11月中旬~12月中旬の海況

海域別情報

日本海海域
対馬暖流(指標:100m層水温6℃以上)が本道の沿岸寄りを北上しています。また,沖合冷水(指標:100m層水温4℃以下)の本道側への張り出しが広くみられます。このため,対馬暖流の幅は狭く,大きな蛇行はみられません。対馬暖流の流量は例年よりも6割程度多くなっています。
水温は,積丹半島以南では,表面から深度100mまで例年よりマイナス傾向で,2~5℃低くなっているところが多くなっています(水温偏差表参照)。また,道北では,対馬暖流が流れる利尻島・礼文島の西方で,例年よりも1~2℃高くなっています(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,10月下旬以降,11月上旬の「平年並み」を除き,「やや高い」でしたが,12月中旬では「やや低い」になっています。
道東太平洋海域
道東沿岸流(*1)が道東沿岸を流れており,親潮(指標:100m層水温5℃以下)が道東沖合の深度100m以深を広く覆っています。また,えりも岬沖では津軽暖流が道東海域まで張り出しており,津軽暖流と道東沿岸流・親潮との間に強い水温前線が形成されています。
水温は,黒潮系北上暖水(指標:50m層水温10℃以上)がみられる北緯41度30分,東経146度付近を除き,全体的に例年よりも1~3℃低くなっています(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
津軽暖流は,前回に引き続き,渦モード(*2)になっています(指標:100m層水温10℃以上)。
水温は,ほぼ例年並になっています(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
枝幸沖の北緯45度以南の表層では東カラフト海流の接岸がみられます。このため,宗谷暖流は枝幸沖から潜流となり流れています。
水温は,表層を中心に深度50m以浅では例年よりも2~3℃高く, 深度100m以深では1~3℃低くなっている海域がみられます(水温偏差表参照)。

資料

資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2012年12月2日〜12月3日 (道北道西日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2012年11月20日〜11月21日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 2012年11月30日〜12月13日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2012年12月12日〜12月18日 (道西道南日本海海域)
函館水試(金星丸) 2012年12月1日〜12月3日 (道南太平洋海域)

*1:夏~秋季に道東沿岸を流れるオホーツク海起源の沿岸流を道東沿岸流と呼んでいます。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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