海況速報(2012年06月)

平成24年度 第1号(通算 No.146)
平成24年6月22日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

5月下旬~6月上旬の海況

海域別情報

日本海海域
松前沖と積丹半島沖に暖水域(指標:100m層水温7℃以上)があり,せたな沖,雄冬岬沖および宗谷岬沖では沖合冷水(指標:100m層水温4℃以下)の本道側への張り出しがみられます。このため,対馬暖流(指標:100m層水温6℃以上)は暖水域の西方,沖合冷水の東方を流れ,蛇行した流路になっています。対馬暖流の流量は,前回4月では例年の2倍程度と強勢でしたが,今回は例年の半分程度と弱勢に転じています。
水温は,暖水域のみられる海域で例年よりも1~3℃高く,沖合冷水の張り出す海域で例年よりも1~3℃低くなっています(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,5月下旬と6月上旬では「かなり高い」でしたが,その後降温し,6月中旬では「やや高い」になっています。
道東太平洋海域
道東沿岸を沿岸親潮(*1,指標:水温2℃以下)が広く覆っており,その先端はえりも岬付近にあります。北緯41度,東経146度付近には黒潮系北上暖水がみられます(この場合の指標:50m層水温7℃以上)。また,えりも岬南方では広く暖水域がみられます(指標:50m層水温7℃以上)。
水温は,暖水が分布する海域で,例年よりも2~5℃高くなっています(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
宗谷暖流がオホーツク海沿岸を順調に流れています(指標:50m層水温4℃以上)。
宗谷暖流よりも沖合では,表面水温が例年よりも1~2℃高くなっています(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
津軽暖流は渦モード(*2)へ移行中です。
水温は,噴火湾湾口部の海域で,例年よりも1~3℃低くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2012年6月11日〜6月14日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2012年6月4日〜6月6日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 2012年5月22日〜5月27日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2012年5月28日〜5月31日 (道西道南日本海海域)
函館水試(金星丸) 2012年5月26日〜6月6日 (道南太平洋海域)

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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