海況速報(2001年08月)

平成13年度 第3号(通算 No.81)
平成13年 8月 21日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

7月下旬から8月上旬の海況

海域別情報

日本海海域
檜山で沿岸湧昇

0m層水温を見ると,茂津多岬沖から江差沖にかけて沿岸部で低温となり,茂津多岬沖定点(J41:北緯42度30分,東経139度40分)では平年値に比べ3.1℃も低くなっています。これは,7月下旬から東よりのヤマセが連続して吹いたため,東風が噴火湾側から日本海へ抜けやすい地形のところで沿岸湧昇が発生したためと考えられます。

100m層水温で見ると,岩内沖(中心は9℃以上)と留萌はるか沖(中心は7℃以上)に暖水渦があります。これらの暖水渦の北側には,沖合から冷水域が本道側へ入り込んでいます。本道西岸の対馬暖流はこの暖水渦の西方を蛇行しながら北上し,積丹半島以北で特に天売・焼尻島付近では,沿岸側と沖合側に分かれているようです。水温について見ると,茂津多岬以北で平年より低いところが多くなっています。余市における7月中旬以降8月上旬までの沿岸水温(旬平均)は,「平年並み」~「やや低い」で推移しています。
道東太平洋海域
親潮勢力強く低温

道東海域は6月に引き続き広く親潮におおわれ,水温は全般に低めとなっています。根室半島から襟裳岬に向かって,道東沿岸流が流れています。50m層水温で見ると,暖水域が北緯42度30分,東経145度30分付近に見られますが,100m層では見られません。
道南太平洋海域
津軽暖流は渦モード

津軽暖流は襟裳岬の東側まで張り出して渦モード(*1)になっています。また,津軽暖流水は浦河沖から苫小牧,室蘭沖を経て,胆振側から噴火湾に流れ込んでいます。一方渡島側では湾内の低温水が流出しており(50m層水温参照),噴火湾内の水が入れ替わりつつあるようです。水温は全般に平年並みになっています。
オホーツク海海域
冷水帯中央部観測

表面水温17℃以上の海域は網走沖まで達しており,50m層でも知床半島まで12℃以上となっています。表層では宗谷暖流の沖合側に冷水帯が見られ,宗谷岬東方で発達している冷水帯の中心部で0m層水温が9.6℃となっています。水温についてみると,平年並みからやや低いところが多くなっています。

資料

資料 観測期間 観測海域
青森水試(青鵬丸) 平成13年 8月 2日から同8月3日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 7月 23日から同7月26日 (道北日本海)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 7月 30日から同8月3日 (オホーツク海)
釧路水試(北辰丸) 平成13年 7月30日から同 8月2日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 平成13年 7月31日から同8月4日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 平成13年 7月25日から同 7月31日 (道西日本海海域)

*1:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

海況速報(水温偏差表付)PDFファイル

水温鉛直断面図

次の断面図がごらんになれます。

日本海

オホーツク海

道東太平洋

道南太平洋

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