海況速報(2001年10月)

平成13年度 第4号(通算 No.82)
平成13年 11月 16日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

10月上旬から10月下旬の海況

海域別情報

日本海海域
積丹半島西方に暖水渦と冷水渦

100m層水温で見ると,積丹半島西方はるか沖に暖水渦(中心は8℃以上)があります。例年この時期,積丹半島西方に暖水渦が見られますが,今回,この暖水渦の東側に冷水渦(中心は3℃以下)も見えます。この冷水渦は,北西の沖合冷水とつながって,単独の冷水渦とはなっていないかもしれませんが,ここでは冷水渦と見なしました。この冷水渦があるため,北緯43度東経139度20分から40分では水温が平年に比べ非常に低くなっています。本道西岸の対馬暖流はこの暖水渦の西方を北上するものと,冷水渦東方の沿岸側を北上するものに分かれているようです。

水温について見ると,本道西岸全体で平年より低いところが多くなっています。余市における8月中旬以降10月下旬までの沿岸水温(旬平均)は,8月中旬から9月中旬までは「平年並み」で推移しましたが,9月下旬から10月中旬までは「かなり低い」~「非常に低い」と低水温になりました。10月下旬になり「やや低い」となっています。
道東太平洋海域
親潮勢力強く低温

道東海域は8月に引き続き広く親潮におおわれています。観測海域には暖水塊も見られません。水温は全般に低めとなっており,表面水温は全域でかなり低くなっています。特に東経146度線上の北緯42度以南では表面水温が非常に低くなっています。
道南太平洋海域
津軽暖流は弱い

道南太平洋の観測は,例年より時期が遅く平年との比較が困難ですが,100m層の10℃の等温線で見ると,津軽暖流の張り出しは昨年10月に比べ弱く,10℃等温線の東方への張り出しは浦河沖までで,襟裳岬まで達していません。水温偏差について見ると,今期の水温は表層を除いてほぼ平年並みとなっています。
オホーツク海海域
時化により,紋別沖合の観測がありませんが,50m層では知床岬沖まで沿岸側で水温11℃以上となっており,宗谷暖流は宗谷海峡から沿岸沿いを流れています。例年より観測時期が遅く水温の比較は困難ですが,昨年同期と比べ,沿岸側で低くなっています。

資料

資料 観測期間 観測海域
青森水試(青鵬丸) 平成13年 10月 4日から同10月5日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 10月 7日から同10月8日 (道北日本海)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 10月 16日から同10月16日 (道北日本海)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 10月 19日から同10月20日 (道北日本海)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 10月 22日から同10月25日 (オホーツク海)
釧路水試(北辰丸) 平成13年 10月1日から同 10月10日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 平成13年 10月17日から同10月26日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 平成13年 10月10日から同 10月16日 (道西日本海海域)

*1:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

海況速報(水温偏差表付)PDFファイル

水温鉛直断面図

次の断面図がごらんになれます。

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資源管理部 海洋環境グループ

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