海況速報(2001年12月)

平成13年度 第5号(通算 No.83)
平成13年 12月 21日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

11月下旬から12月上旬の海況

海域別情報

日本海海域
積丹半島西方に暖水渦

時化が多く,十分な観測ができませんでした。100m層水温で見ると,前回(10月)に続いて積丹半島西方はるか沖に暖水渦(中心は8℃以上)があります。また,この暖水渦の東側に冷水域(4℃以下)も見えています。この暖水渦は前回(10月)からほとんど動いていません。一方の冷水域は,西の暖水渦に巻き込まれるように南に伸び,茂津多岬はるか沖の冷水とつながっているかもしれません。この冷水域があるため,北緯43度東経139度40分から140度20分では水温が平年に比べ非常に低くなっています。本道西岸の対馬暖流はこの暖水渦の西方を北上するものと,沿岸側を北上するものに分かれているようです。
水温について見ると,本道西岸全体で平年より低いところが多くなっています。余市における11月上旬以降12月中旬までの沿岸水温(旬平均)は,「平年並み」から「やや低い」で推移しています。
道東太平洋海域
親潮勢力強く低温

100m層水温で見ると,北緯41度東経146度付近に暖水塊(11℃以上)が見えています。親潮はこの暖水塊と北海道の間をおおっています。水温は,親潮でおおわれた海域では平年より低くなっており,親潮の勢力は前回(10月)に引き続いて強いようです。
道南太平洋海域
津軽暖流は弱い

道南太平洋の水温は全体的に低くなっています。津軽暖流は渦モード(*1)になっていますが,水温偏差や衛星画像から,津軽暖流の東方への張り出しは,前回(10月)に続いて弱いと判断されます。襟裳岬南西沖の北緯41度40分,東経142度40分の100m層にも津軽暖流起源と思われる暖水が観測されていますが,流れの様子ははっきりしません。
オホーツク海海域
宗谷暖流潜る

表層水温は,浜頓別沖まで8℃台の宗谷暖流が見られますが,紋別沖から知床岬までは東カラフト寒流におおわれ,4℃以下となっています。50m層では網走沖まで,4℃以上となっており,宗谷暖流が潜流となって流れていることがわかります。水温は,浜頓別沖の宗谷暖流域で平年より高くなっていますが,沖合を中心に平年より低くなっています。

資料

資料 観測期間 観測海域
青森水試(東奥丸) 平成13年 12月 4日から同12月5日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 11月30日 (道北日本海)
稚内水試(北洋丸) 平成13年 12月 3日から同12月7日 (オホーツク海)
釧路水試(北辰丸) 平成13年 11月26日から同 11月29日 (道東太平洋海域)
釧路水試(北辰丸) 平成13年 12月4日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 平成13年 12月4日から同12月5日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 平成13年 11月29日から同 12月3日 (道西日本海海域)

*1:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

海況速報(水温偏差表付)PDFファイル

水温鉛直断面図

次の断面図がごらんになれます。

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資源管理部 海洋環境グループ

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