海況速報(2002年04月)

平成14年度 第1号(通算 No.85)
平成14年 5月 10日

北海道立水産試験場

4月上旬から4月下旬の海況

海域別情報

日本海海域
津軽海峡西方暖水渦

津軽海峡西方(100m層水温で9℃以上)と岩内西方沖(100m層水温で8℃以上)に暖水渦があります。本道西岸の対馬暖流はこれらの暖水渦の西方を北上しています。留萌沖定線以北では沿岸部を北上する流れと,西方沖合へ蛇行する流れに分岐し北上しているようです。水温についてみると,(平年偏差表参照)全般に沿岸域が平年より高く,沖合域で平年より低い傾向となっています。昨年4月と比較すると,0m,50m層では2℃程度高いところが多くなっています。余市における2月下旬以降4月下旬までの沿岸水温(旬平均)は,2月下旬の「やや高い」から4月下旬まで「かなり高い」で推移しており,特に4月は高く推移しました。
道東太平洋海域
親潮は平年並み

道東海域は広く親潮におおわれ,水温は全般に平年並みとなっています。暖水塊が北緯40度東経144度付近(200m層水温6℃以上)にみられます。衛星画像で見ると,この暖水塊の南方(宮城県東方はるか沖)にある別の暖水塊から,暖水の腕が北方の暖水塊へ伸びています。親潮はこの北方の暖水塊の東側を南下するものと,襟裳岬から暖水塊の西側を東北沿岸へ張り出すものが見られます。
道南太平洋海域
津軽暖流は沿岸モード

津軽暖流は沿岸モード(*2)で東北沿岸を南下しています。襟裳岬から室蘭付近まで,沿岸側は表面水温4℃以下の沿岸親潮(*1)でおおわれています。道南太平洋の100m層より浅いところの水温は,全般的に高めになっています。
オホーツク海海域
宗谷暖流順調

表面水温6℃以上の海域は網走沖まで達しており,50m層でもサロマ湖沖まで3℃以上となっていることから,宗谷暖流は例年より時期的に早く浮上し,順調に流れ始めたようです。水温についてみると,表層は全般に平年に比べ高くなっていますが,50m層水温では,宗谷海峡から紋別沖でやや高くなっています。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水試(東奥丸) 平成14年 4月 4日から同4月5日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 平成14年 4月10日から同4月12日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 平成14年 4月15日から同4月17日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 平成14年 4月16日から同4月22日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 平成14年 4月15日から同4月16日 (道南太平洋海域)
函館水試(金星丸) 平成14年 4月25日から同4月26日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 平成14年 4月16日から同 4月23日 (道西日本海海域)

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

PDFファイル

水温鉛直断面図

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