海況速報(2002年10月)

平成14年度 第4号(通算 No.88)
平成14年 12月 2日

北海道立水産試験場

9月下旬から10月下旬の海況

海域別情報

日本海海域
積丹半島西方に暖水渦

積丹半島西岸沖の北緯43度30分,東経139度40分付近に暖水渦が発生しました(100m層で10℃以上)。この暖水渦は次第に西へ移動すると考えられます。本道西岸の対馬暖流は,この暖水渦の西方を回って,礼文島西方へ北上しています。水温についてみると,本道沿岸側では平年より水温の高いところが多くなっています。特に北緯43度30分の沿岸側では,昨年同期と比較すると3~8℃高くなっています。反対に沖合域では低くなっており,沿岸と沖合域の温度差が大きくなっています。
余市における8月下旬以降11月中旬までの沿岸水温(旬平均)は,8月下旬に「非常に低い」でしたが,以降,11月中旬まで「平年並み」に推移しました。
道東太平洋海域
水温は低め

北緯41度東経146度付近に暖水塊の縁が見えます(100m層13℃以上)。また,沿岸側には宗谷暖流起源の道東沿岸流(例えば100m層で9℃以上)が見えます。これらの暖水域の間には100m層で水温2℃以下の親潮が広がっています。水温についてみると,根室半島南方はるか沖の暖水塊の影響を受けたところは平年より高くなっていますが,その他は全体的に低くなっています。
道南太平洋海域
津軽暖流は渦モード

100m層で10℃以上の津軽暖流は道南太平洋を広くおおい,襟裳岬南方の東経143度20分付近まで張り出し,渦モード(*1)となっています。また,津軽暖流水が噴火湾口北部の室蘭沖側から噴火湾内に流入しているようです。水温についてみると,津軽海峡東口付近の津軽暖流域でやや高いほかは,平年並みとなっています。
オホーツク海海域
宗谷暖流順調

50m層では,サロマ湖沖の水温13℃以下のところを除き,14℃以上の海域が知床半島まで達しており,宗谷暖流は順調に流れているようです。水温についてみると,沿岸側の宗谷暖流域で平年より高く,沖合側では低くなっています。前回(8月)非常に低かった表面水温は,やや回復し,ほぼ平年並みまで戻りました。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水試(東奥丸) 平成14年 9月30日から同10月1日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 平成14年 10月9日から同10月11日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 平成14年 10月15日から同10月17日 (オホーツク海南東部海域)
釧路水試(北辰丸) 平成14年 10月21日から同10月25日 (道東太平洋海域)
釧路水試(北辰丸) 平成14年 10月31日から同11月1日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 平成14年 10月16日から同10月18日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 平成14年 10月8日から同10月14日 (道西日本海海域)

*1:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

PDFファイル

水温鉛直断面図

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