海況速報(2003年10月)

平成15年度 第4号(通算 No.94)
平成15年 11月 5日

北海道立水産試験場

9月下旬から10月下旬の海況

観測時期がやや異なるため、季節変化の大きい0m層および50m層における道西日本海北部と南部の等温線は、連続して書いていません。また、0m層の日本海とオホーツク海も同様です。

海域別情報

日本海海域
暖水渦3つ

岩内はるか西方沖の北緯43度、東経139度付近には100m層で8℃以上の領域を中心とする暖水渦が見えます。この暖水渦と積丹半島の間には北方からの冷水が南下している様です。また、津軽海峡西方にも暖水渦があり(中心:北緯41度東経139度40分付近、200m層水温が5℃以上)、さらに北緯42度東経137度30分に100m層7℃以上の領域を中心とする暖水渦があります。対馬暖流は、岩内はるか西方沖の暖水渦の西側を北上し、武蔵堆付近から平年よりやや西側を北向きに流れているようです。しかし、津軽海峡西方の暖水渦より北側では、流路があまりはっきりしません。水温偏差について見ると(水温偏差表参照)、暖水渦の影響を受ける松前西方観測線(J5)の50m、100m層の水温は、平年より7℃以上高くなっているところがあります。一方積丹半島西方観測線(J3)では水温の低いところが多くなっています。また、天売・焼尻島西方の武蔵堆南部(J2)で水温がやや低くなっています。余市における8月中旬以降10月下旬までの沿岸水温(旬平均)は、「やや低い」から「平年並み」で推移しました。
道東太平洋海域
低温継続

道東太平洋海域は暖水塊の影響が少なく、100m層で2℃以下の親潮でおおわれる範囲が前回(8月)より広くなっています。また、沿岸側には宗谷暖流起源の道東沿岸流(例えば50m層で11℃以上)が見えます。水温偏差について見ると、暖水塊の影響が少ないことから、全体的に平年並みからやや低いところが多くなっています。
道南太平洋海域
津軽暖流渦モード

100m層で10℃以上の津軽暖流は,襟裳岬南方の東経143度30分付近まで張り出しており,前回(8月)に引き続き、渦モード(*1)となっています。また,分布図は示していませんが、噴火湾内の50m層では塩分値の高い津軽暖流水が見えています。水温偏差について見ると,全体的に平年並みからやや低いところが多くなっています。
オホーツク海海域
宗谷暖流順調

50m層水温12℃以上の海域は知床半島沖まで達しており、宗谷暖流は順調に流れているようです。また、枝幸沖には50m層水温が0℃以下の東カラフト海流が見え始めました。水温偏差についてみると、観測時期が例年より遅いため表層では水温が低くなっていますが、50m層より深いところの水温はやや高いところが多くなっています。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水セ(青鵬丸) 2003年9月29日、10月7日〜10月8日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2003年10月21日〜10月23日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2003年10月27日〜10月29日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 2003年10月6日〜10月9日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2003年10月14日〜10月16日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 2003年10月7日〜10月12日 (道西日本海海域)

*1:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

PDFファイル

水温鉛直断面図

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