海況速報(2004年02月)

平成15年度 第6号(通算 No.96)
平成16年 3月 3日

北海道立水産試験場

1月下旬から2月中旬の海況

海域別情報

日本海海域
水温高め

荒天のため、積丹半島西方沖合海域は十分に観測ができませんでした。100m層水温では暖水渦は見えていませんが、200m層水温では焼尻島西方沖の44-30N、140-20Eに中心を持つ暖水渦があり、200m層で6℃以上となっています。対馬暖流は津軽海峡西方から岩内西方までほぼまっすぐに北上しています。岩内沖から一部が西方沖合へ向かっているように推測されます。道北日本海では対馬暖流は礼文島西方沖を北上しており、一方沿岸側の水深200mより浅い陸棚上水深50m以浅では、水温が低くなっているところが南に向かって伸びています。水温偏差について見ると(水温偏差表参照)、松前西方沖では水温の低いところが多くなっていますが、奥尻島以北では沿岸側で水温が高いところが多くなっています。
余市における12月下旬以降2月下旬までの沿岸水温(旬平均)は、1月中旬を除き、「やや高い」~「かなり高い」となっています。特に2月下旬の旬平均水温は1990年以来の高い水温となっています。
道東太平洋海域
親潮順調

前回(12月)に引き続き41-00N、146-00E付近を中心に暖水塊が見えています(100m層で5℃以上)。一方道東沿岸は親潮に広くおおわれ(100m層2℃以下)、親潮の一部は襟裳岬南方沖から暖水塊の西を回って東北沿岸へ南下しています。また、0m層では1℃以下の沿岸親潮(*1)が襟裳岬を越えて西へ広がっています。水温について見ると、暖水塊の海域を除き平年より低いところが多く見えますが、平年値に近く、ほぼ平年並みの水温となっています。
道南太平洋海域
沿岸親潮

津軽暖流は沿岸モード(*2)になっています。0m層では水温1℃以下の沿岸親潮(*1)が浦河沖に達し、白老沖まで2℃以下となっています。 噴火湾中央部では50m層まで5℃以上となっており、沿岸親潮は噴火湾へ本格的には流入していない様です。水温についてみると、平年より低いところが多くなっていますが、特に白老沖の200m層で水温が低くなっています。
オホーツク海海域
海氷のため観測はありません。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水セ(東奥丸) 2004年1月29日〜1月30日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2004年1月29日〜2月2日 (道西日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2004年2月17日〜2月19日 (道北日本海海域)
釧路水試(北辰丸) 2004年2月17日〜2月20日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2004年2月16日〜2月20日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 2004年1月29日〜2月2日 (道西日本海海域)

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

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水温鉛直断面図

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