海況速報(2004年12月)

平成16年度 第5号(通算 No.101)
平成16年 12月 24日

北海道立水産試験場

11月下旬~12月上旬の海況

時化のため欠測が多くなっています。 

海域別情報

日本海海域
津軽海峡西方に暖水渦?

道西日本海は時化のため観測が十分ではありません。積丹半島周辺のみの観測となりました。衛星画像をみると、42-30N、137-30E付近に暖水渦が見えています。また、青森県十三湖西方の41-00N、139-20E付近には200m層で11℃以上の渦構造の南半分が見えており、このことから津軽海峡西方海域には暖水渦があるようです。水温偏差について見ると(水温偏差表参照)、積丹半島周辺(J31-J38)の0~50mでは、平年より1~2℃程度高くなっていますが、ほぼ平年並みとなっています。
余市における10月下旬以降12月中旬までの沿岸水温は、「平年並み」~「かなり高い」で推移し、特に11月上旬から下旬まで「かなり高い」で推移しました。
道東太平洋海域
道東太平洋海域は時化のため沖合域に欠測が多くなりました。前回(10月)に見えていた暖水塊は、今回の観測ではとらえられていません。沿岸域では宗谷暖流起源の道東沿岸流(*1)の影響が見られます(例えば100m層で6℃以上)。水温偏差について見ると、全体的に平年並みのところが多くなっています。
道南太平洋海域
津軽暖流渦モード

100m層で10℃以上の津軽暖流は,襟裳岬南方の143-30Eまで張り出しており、渦モード(*2)となっています。道南太平洋は津軽暖流に広くおおわれています。水温偏差について見ると、噴火湾湾口部の白老から尻屋崎(P61-P66)にかけての海域では、200m層で1~4℃水温が高く、前回(10月)に引き続き水温が高めに推移しています。噴火湾中央部では表層から下層(水深80m)まで約10℃の津軽暖流水が占めています。
オホーツク海海域
宗谷暖流潜る

荒天のため知床半島北方海域が欠測となりました。浜頓別以東では、表面水温が5℃以下の東カラフト寒流におおわれています。宗谷暖流は浜頓別付近から潜流となり、斜里沖まで100m層で9℃以上となっています。水温偏差について見ると、例年より観測時期が遅いにもかかわらず、水温が高いところが多くなっています。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水総セ(青鵬丸) 2004年12月08日〜12月09日 (東北日本海海域)
中央水試(おやしお丸) 2004年11月30日〜12月04日 (道西日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2004年11月30日〜12月02日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 2004年11月29日〜12月10日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2004年12月06日〜12月10日 (道南太平洋海域)

*1:夏~秋季に道東沿岸を流れるオホーツク海起源の沿岸流を道東沿岸流と呼んでいます。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。
*青森水総セは青森県水産総合研究センター(旧青森水試)の略です。

水温平面分布図

0メートル
    • 表面水温の図
50メートル
    • 50メートル層水温の図
100メートル
    • 100メートル層水温の図
200メートル
    • 200メートル層水温の図

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