海況速報(2006年02月)

平成17年度 第6号(通算 No.108)
平成18年3月16日

北海道立水産試験場

1月下旬から2月下旬の海況

2月は時化が多く、日本海側は十分な観測ができませんでした。このため日本海海域は3つに分けて水温分布図を作成しています。

海域別情報

日本海海域
水温低い

荒天のため道西日本海沖合域の観測が十分に出来ませんでした。津軽海峡西方に冷水域があり(100mで5℃以下)対馬暖流はこの冷水域より西側を北上しています。檜山沿岸ではスケトウダラ調査でかなり詳しく海洋観測が行われました。そこでは沖の奥尻島側100m層で6℃台の水温となっていますが、檜山沿岸側では100m層で3℃以下の水温となっており、流れが奥尻海峡の北側から南に向かって流れる水温構造となっています。石狩湾では湾奥部の表面水温が2℃以下となっています。日本海北部の稚内西方海域では、オホーツク海の影響を受けた表面水温が1℃以下の海域が利尻礼文島付近まで広がっています。水温についてみると(水温偏差表参照)、水温の低いところが多くなっています。
余市における1月上旬以降2月下旬までの沿岸水温(旬平均)は、1月中旬まで「平年並み」でしたが、その後2月中旬まで低水温で推移し、2月中旬には平年より1.5℃低い3.9℃となり、水温偏差比による水温評価で「非常に低い」となりました。2001年の冬以来、水温の低い冬となっています。
道東太平洋海域
暖水の腕

衛星画像を見ると、42-00N、146-00E付近に暖水塊があるようです。145-00Eに沿って南から北へこの暖水塊に向かって、42-00Nまで暖水が伸びています(例えば100m層で5℃以上)。道東沿岸はこの暖水の影響のため、親潮(例えば100m層2℃以下の海域)におおわれている海域が昨年2005年2月より狭くなっています。一方、表面水温で0℃以下の沿岸親潮は道東沿岸を襟裳岬南方まで広がっています。水温についてみると(水温偏差表参照)平年並みのところが多くなっています。
道南太平洋海域
沿岸モード

津軽暖流は沿岸モード(*2)になっています。襟裳岬南西では、200m層水温で6℃以上の津軽暖流の渦モード起源の暖水が見えています。苫小牧南方沖や恵山岬東方沖には表面水温で2℃以下の沿岸親潮(*1)が見えています。噴火湾中央部では50m層まで3℃以下となっていますが、沿岸親潮は噴火湾へは本格的に流入していないようです。水温についてみると(水温偏差表参照)、白老沖観測線の噴火湾口部から恵山岬までの海域で(P61~P64)水温が高くなっています。
オホーツク海海域
海氷のため観測はありません。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水セ(東奥丸) 2006年1月31日〜2月1日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2006年2月6日〜2月8日 (道西日本海海域)
釧路水試(北辰丸) 2006年2月20日〜2月23日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2006年2月7日〜2月8日 (道南日本海檜山海域)
函館水試(金星丸) 2006年2月20日〜2月23日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 2006年2月6日〜2月7日 (津軽海峡西方海域)
中央水試(おやしお丸) 2006年2月20日〜2月21日 (石狩湾周辺海域)

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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