海況速報(2006年08月)

平成18年度 第3号(通算 No.111)
平成18年8月17日

北海道立水産試験場

7月下旬から8月上旬の海況

海域別情報

日本海海域
岩内西方沖に暖水渦

今回の茂津多岬西方の観測点は、時化を避けるため北東側へ位置を変更して観測を行いました。また、茂津多岬沖と松前西方沖の観測線では沖の観測点で欠測となっています。岩内西方沖に暖水渦があります(200m層7℃以上)。この暖水渦は今後西方へ移動すると予想されます。前回(6月)津軽海峡西方における対馬暖流の西への蛇行はおさまり、対馬暖流は岩内西方沖暖水渦の西側を回って礼文島西方へ流れています。水温について見ると(水温偏差表参照)、J2線(44-30N)より南側では平年より低いところが多くなっていますが、前回までの低温傾向はかなり回復しています。
余市における7月上旬以降8月上旬までの沿岸水温(旬平均)は、「やや高い」から「平年並み」で推移しています。
道東太平洋海域
道東沿岸流登場

41-00N、145-30E付近に黒潮系暖水の端が見えています(100m層で7℃以上)。道東沿岸は広く親潮に覆われていますが、沿岸では宗谷暖流起源の道東沿岸流(*1)が根室半島沖から襟裳岬へ向かって流れています。水温についてみると、平年よりやや低いところが多くなっています。
道南太平洋海域
津軽暖流渦モード

100m層で10℃以上の津軽暖流が、津軽海峡尻屋崎から浦河沖に向かって広がっており、津軽暖流は渦モード(*2)になっています。水温についてみると、200m層では10℃以上の津軽暖流が浦河近くまで張り出しており、P52(42-00N、142-20E)では平年より6℃以上も水温が高くなっています。また、200m層で水温の高いところが多くなっています。
オホーツク海海域
冷水帯くっきり

沿岸域の表面水温は、紋別沖を除いて網走沖まで16℃以上となっています。また、宗谷海峡東方では、表面水温が9℃以下の冷水帯が見えています。水温についてみると、表面水温が全体的に低いほか、知床岬観測線(O41-O46)で水温の低いところが多くなっています。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水総セ(東奥丸) 2006年7月25日〜7月26日 (東北日本海海域)
釧路水試(北辰丸) 2006年7月31日〜8月3日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2006年7月26日〜7月27日 (道南日本海海域)
函館水試(金星丸) 2006年7月29日〜7月31日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 2006年7月24日〜7月27日 (オホーツク海海域)
中央水試(おやしお丸) 2006年7月28日〜8月3日 (道西・道北日本海海域)

*1:夏~秋季に道東沿岸を流れるオホーツク海起源の沿岸流を道東沿岸流と呼んでいます。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。
    • 左:沿岸モードの図

      左:沿岸モード

    • 右:渦モードの図

      右:渦モード

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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