海況速報(2006年12月)

平成18年度 第5号(通算 No.113)
平成19年1月15日

北海道立水産試験場

11月下旬から12月中旬の海況

道南太平洋は燃油予算不足のため観測が実施できませんでした。また、時化のため、日本海側は十分な観測ができず、観測期間も異なるため日本海海域は3つに分けて水温分布図を作成しています。

海域別情報

日本海海域
積丹半島沖の観測が十分にできませんでした。衛星画像によると、前回(10 月)に引き続いて積丹半島西方沖に暖水渦があります。水温偏差について見ると、天売焼尻島西方観測線(44-30N)で水温の高いところが多くなっています。
余市における11月上旬以降1月上旬までの沿岸水温(旬平均)は、11月下旬まで「かなり高い」~「やや高い」で推移しましたが、12月にはいり「平年並み」となり、2007年1月上旬では「やや低い」となっています
道東太平洋海域
宗谷暖流起源の道東沿岸流(*1)の影響(例えば100m層で8℃以上)が根室半島から襟裳岬にかけて見られます。また、前回(10月)とほぼ同じ位置に暖水塊の端が見えています(41 -30N、146-00E付近)。水温偏差について見ると、平年並みのところが多くなっています。
道南太平洋海域
観測がありません。なお、津軽暖流の流量の指標となる深浦-函館間の水位差によると、昨年10月以降11月まで津軽暖流流量は平年より少なく推移しているようです。 
オホーツク海海域
荒天のため知床半島北方海域が欠測となりました。枝幸以東では、表面水温が4℃以下の東カラフト寒流におおわれています。宗谷暖流は枝幸付近から潜流となり、斜里沖まで100m層で7℃以上となっています。水温偏差について見ると、平年並みのところが多くなっています。宗谷暖流の流量の指標となる稚内-網走間の水位差によると、10~11月にかけて宗谷暖流流量は平年並みのようです。
資料
資料 観測期間 観測海域
青森水総セ(東奥丸) 2006年12月6日〜12月7日 (東北日本海海域)
釧路水試(北辰丸) 2006年11月28日〜12月1日 (道東道南太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2006年12月6日〜12月12日 (道南日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2006年11月27日〜11月29日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2006年12月4日〜12月7日 (オホーツク海域)
中央水試(おやしお丸) 2006年11月28日〜12月2日,12月12日 (道西日本海海域)

*1:夏~秋季に道東沿岸を流れるオホーツク海起源の沿岸流を道東沿岸流と呼んでいます。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。
    • 左:沿岸モードの図

      左:沿岸モード

    • 右:渦モードの図

      右:渦モード

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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