海況速報(2007年06月)

平成19年度 第2号(通算 No.116)
平成19年7月19日

北海道立水産試験場

5月下旬から6月下旬の海況

今年度は燃油代高騰等財政事情により海域によっては観測点の数を減らしています。このため,日本海の水平分布図においては海域毎に示し,海域間の等値線はつなげていません。また,道南太平洋海域の観測期間が他の海域の観測期間よりも約1ヶ月遅くなっておりますのでご注意願います。 

海域別情報

日本海海域
50m,100m層水温の水平分布図から,暖水渦,対馬暖流の蛇行などがみられます。本州西方の秋田県男鹿半島沖には直径約60マイルの暖水渦(中心:北緯39°30′東経138°30′)があり,この暖水渦は,今後,津軽海峡に接近していく模様です。また,北緯42°30′の茂津多岬沖では,対馬暖流が蛇行しており(例:50m層8℃の等温線),このため,各観測線の最も西側の観測点の水温は例年よりも高くなっています。日本海北部海域では,対馬暖流が礼文島の西側を北上しており,50m層水温では,礼文島西方沖の水温が高くなっています。この海域では,例年,宗谷海峡西口付近の水温が最も高くなりますが,今年は宗谷海峡西口付近の水温が低く,礼文島西方沖の水温が高くなっています。
日本海沿岸域の表面水温は,北部海域では例年よりも1~2℃低いですが,道南西部海域では例年並みになっています。ただし,道南西部海域の表面水温は前年に比べれば約1~2℃高い状態です。
道東太平洋海域
200m層水温の水平分布図から,厚岸沖に暖水塊が見えます。暖水塊の中心位置は北緯42°15′東経145°00′で,中心付近の水温は5℃以上になっています。暖水塊の規模が比較的小さいことから,この暖水塊は前回4月にみられた暖水塊(中心:北緯41°00′東経145°00′)から派生したものか,あるいは前回4月にみられた小暖水塊が北上してきたものと思われます。例年この海域では,沿岸親潮(*1,100m層水温2℃以下)が広く分布しますが,暖水塊の出現により,沿岸親潮が南北に2分されたかたちになっています。
道東沿岸域の表面水温は,例年に比べ1~2℃ほど低くなっています。
道南太平洋海域
50m,100m層水温の水平分布から,日高沖にも暖水塊(中心:北緯42°00′東経142°20′)が認められます。この時期に暖水塊がみられることは珍しいことと思われます。なお,津軽暖流は沿岸モード(*2)でした。
オホーツク海海域
50m,100m層水温の水平分布から,例年通り,宗谷暖流水は順調に流れています。沿岸域の水温は,表層,50m層ともに平年並みになっており,前年に比べると約1~2℃高くなっています。 
資料
資料 観測期間 観測海域
釧路水試(北辰丸) 2007年05月28日〜05月31日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2007年06月25日〜06月28日 (道南太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2007年05月23日〜05月31日 (東北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2007年05月28日〜05月29日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2007年06月04日〜06月06日 (オホーツク海海域)
中央水試(おやしお丸) 2007年05月28日〜05月30日 (道西日本海海域)

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

お知らせ:海況速報の担当者が中多から西田に替わりました。従来通りの様式で速報をご提供いたしますが,文章などわかりづらい点,その他ご要望などがございましたらご連絡下さい。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

PDF版

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