海況速報(2008年06月)

平成20年度 第2号(通算 No.122)
平成20年07月29日

北海道立水産試験場

5月下旬から6月下旬の海況

海域別情報

日本海海域
対馬暖流が本道西岸を流れています。しかし,その流量は極端に少なく,例年の流量の10分の1程度になっています。このような流量の低下は,前回の観測でもみられており,今年は,5~6月の対馬暖流の流量が例年よりも少ない特異な年といえます。
水温は,例年よりも低い海域が広くみられ,その範囲は前回の4月よりも広がりました(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,5月中旬から6月上旬は「平年並み」でしたが,それ以降は「やや高い」で推移しています。
道東太平洋海域
沿岸親潮(*1,指標:水温2℃以下)が道東のはるか沖合を流れています(50m,100m,200m層水温参照)。また,42-20N,144-00E付近には黒潮系北上暖水がみられます(50m層水温7℃)。
水温は,沿岸親潮域で例年よりも1~2℃低く,北上暖水域で2~5℃高くなっています(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
100m,200m層水温の水平分布,および衛生画像から,津軽暖流は沿岸モード(*2)です。
水温は,表面で,例年よりも高い地点が広くみられます(水温偏差表参照)。ただし,この海域は約1ヶ月遅い観測です。
オホーツク海海域
オホーツク沿岸を宗谷暖流が流れています。
水温は,表面で例年よりも2~6℃低くなっています。また,その他の深度では,対馬暖流が分布する沿岸側の地点で例年よりも低くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
釧路水試(北辰丸) 2008年05月26日〜05月29日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2008年06月26日〜06月29日 (道南太平洋海域)
中央水試(おやしお丸) 2008年05月26日〜06月03日 (道西日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2008年05月26日〜05月27日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2008年05月21日〜05月23日 (オホーツク海海域)

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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