海況速報(2008年10月)

平成20年度 第4号(通算 No.124)
平成20年12月16日

北海道立水産試験場

9月中旬~10月下旬の海況

海域別情報

日本海海域
積丹半島南西方の43-00N,139-30E付近に暖水渦がみられます(指標:100m深水温の10℃等温線)。例年,この時期には積丹半島の北西沖に暖水渦ができますが,今年は,その位置が若干南になっています。
水温は,日本海北部の沿岸域を除き,全体的に低くなっています。特に,例年暖水渦の中心が位置するJ3線上では,水温が3~4℃低くなっています(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,9月中旬が「やや高い」,10月上旬が「やや低い」でしたが,その後は「平年並み」で推移しています。
道東太平洋海域
親潮が道東沖合海域を広く覆っています(指標:100m層水温5℃以下)。親潮分布域の南西方には,黒潮系北上暖水が41-00N,144-00E付近にみられます(指標:200m層水温8℃以上)。また,この暖水はP1線の42-30N,146-00Eから沿岸にかけても分布しています(指標:50m層水温9℃以上)。このため,道東沿岸流(*1)は水温分布図からは明確にみられません。
水温は,例年よりも親潮域で2~3℃低く,暖水域で2~5℃高くなっています(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
オホーツク沿岸を宗谷暖流が順調に流れています。また,オホーツク沖合の深度50mでは,水温が0℃以下と例年よりも約1℃低くなっており,オホーツク中冷水のボリュームの多さが伺えます。
水温は,海面で例年より4~5℃高くなっています(水温偏差表参照)。この高水温化は,観測時期が例年よりも早かったことと,観測した時期においても水温は例年よりも高かったことが要因と考えられます(函館海洋気象台ホームページ内の北日本沿岸域の詳細な海面水温の状況(試験公開)から)。
道南太平洋海域
50m,100m,200m層水温の水平分布から,津軽暖流は渦モード(*2)です。
水温は渦の中心域で約2℃高くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
中央水試(おやしお丸) 2008年10月06日〜10月08日 (道西日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2008年09月25日〜10月02日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2008年09月16日〜09月18日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 2008年10月20日〜10月23日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2008年09月29日〜10月01日 (道南太平洋海域)

*1:夏~秋季に道東沿岸を流れるオホーツク海起源の沿岸流を道東沿岸流と呼んでいます。
*2 :津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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