海況速報(2009年08月)

平成21年度 第3号(通算 No.129)
平成21年8月24日

北海道立水産試験場

7月下旬~8月上旬の海況

海域別情報

日本海海域
岩内湾西方沖に暖水渦がみられます(中心:200m層水温6℃)。また,武蔵堆南方では,沖合冷水域の本道側への張り出しがみられます(指標:100m層水温5℃以下)。このため,対馬暖流(100m層水温6℃以上)は,積丹半島以南では暖水渦の西方を,雄冬岬沖では本道寄りを流れており,蛇行した流路になっています。J4線での対馬暖流の流量は,例年よりも25%程度多くなっています。
水温は,表面で例年よりも1~3℃低くなっている海域が広くみられます(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,7月中旬から8月上旬は「やや低い」でしたが,8月中旬では「平年並み」になっています。
道東太平洋海域
100m,200m層水温の水平分布から,親潮(100m 層水温5℃以下)が道東沖の広い海域を流れています。また,50m層水温の水平分布から,道東のごく沿岸では道東沿岸流(*1)が流れていることがわかります。道東のはるか沖合の41-00N,145-00E付近には,黒潮系北上暖水(100m層水温10℃以上)がみられます。
水温は,黒潮系北上暖水の分布する海域で,例年よりも約2~6℃高くなっています(水温偏差表参照)。また,表面の水温が例年よりも2~4℃低い海域が広くみられています(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
オホーツク沿岸を宗谷暖流が順調に流れています。
水温は,表面で例年よりも約1~3℃低く,オホーツク中冷水が分布する沖合の50~100m層で約1~3℃高くなっています(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
尻屋埼を流れる津軽暖流(100m層水温8℃以上)の北東沖に親潮(100m 層水温5℃以下)がみられます。例年では津軽暖流は渦モード(*2)になりますが,現時点ではまだ渦モードにはなっていません。
水温は,親潮が分布する海域で,例年よりも約3~9℃低くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
中央水試(おやしお丸) 2009年07月29日〜08月04日 (道西道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2009年07月21日〜07月22日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2009年07月27日〜07月29日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 2009年08月03日〜08月05日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2009年07月27日〜07月29日 (道南太平洋海域)

*1:夏~秋季に道東沿岸を流れるオホーツク海起源の沿岸流を道東沿岸流と呼んでいます。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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