海況速報(2009年10月)

平成21年度 第4号(通算 No.130)
平成21年10月27日

北海道立水産試験場

9月中旬~10月中旬の海況

海域別情報

日本海海域
岩内湾西方沖に暖水渦(中心:100m層水温10℃),積丹半島北西沖に冷水渦(中心:100m層水温6℃),羽幌西方沖に暖水渦(中心:100m層水温11℃)がみられます。対馬暖流(100m層水温6℃以上)は,これらの渦の西方を流れており,本道から大きく離岸した流路になっています。また,道北のJ1線では,沖合冷水の本道側への張り出しがみられます。J4線での対馬暖流の流量は,例年並みになっています。
水温は,羽幌沖の暖水渦がみられる海域で,例年よりも2~4℃高くなっています(水温偏差表参照)。また,冷水渦,沖合冷水の張り出しがみられる海域で,例年よりも2~4℃低くなっています(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,8月下旬から10月中旬は,「やや低い」か「平年並み」になっています。
道東太平洋海域
道東のはるか沖合の41-30N,146-00E付近には,黒潮系北上暖水(100m層水温9℃以上)がみられます。また,50m層水温の水平分布から,道東のごく沿岸では道東沿岸流(*1)が流れていることがわかります。
水温は,黒潮系北上暖水の分布する海域で,例年よりも約2~8℃高くなっています(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
オホーツク沿岸を宗谷暖流が順調に流れています。
水温は,表面で例年よりも約2~4℃高い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。この高水温化は,水温の観測時期が例年よりも半月ほど早かったことと,観測した時期においても表面水温は例年よりも高くなっていたこと(函館海洋気象台ホームページ内の「北日本沿岸域の詳細な海面水温の情報(試験公開)」を参照)が要因と考えられます。
道南太平洋海域
例年のこの時期では,津軽暖流は渦モード(*2)ですが,今回の観測から,津軽暖流は前回に引き続き渦モードになっていません。
水温は,50~100m層を中心に,例年よりも約2~4℃低くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
中央水試(おやしお丸) 2009年10月06日〜10月07日 (道西日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2009年09月28日〜09月29日 (道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2009年09月14日〜09月16日 (オホーツク海海域)
釧路水試(北辰丸) 2009年10月19日〜10月22日 (道東太平洋海域)
函館水試(金星丸) 2009年09月29日〜09月30日 (道南太平洋海域)

*1:夏~秋季に道東沿岸を流れるオホーツク海起源の沿岸流を道東沿岸流と呼んでいます。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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