海況速報(2010年06月)

平成22年度 第2号(通算 No.134)
平成22年6月23日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

5月下旬~6上旬の海況

海域別情報

日本海海域
対馬暖流(指標:100m層水温6℃以上)が北海道西岸を,順調に北上しています。留萌の西方沖に冷水域があるため,石狩湾以北では,対馬暖流は例年よりも沿岸側を流れています。対馬暖流の流量は例年並みになっています。
水温は,松前沖J5線の表面では例年よりも1~2℃低くなっていますが,50m以深では例年よりも1~3℃高くなっています(水温偏差表参照)。また,瀬棚沖のJ4線では,例年よりも約1℃低い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,4月下旬から5月下旬まで「平年並み」よりも低くなっていましたが,6月中旬では「かなり高い」になっています。
道東太平洋海域
前回に引き続き,道東沖は広く親潮(指標:100m深水温5℃以下)に覆われています。また,黒潮系北上暖水の影響は例年よりも小さくなっています。
水温は,道東沖の南方の海域で,例年よりも1~5℃低くなっています(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
オホーツク海表層をオホーツク表層水が広く覆っています(水塊分析の結果から)。このため,宗谷暖流は,紋別沖からは潜流となって流れています。宗谷暖流の表面水温は例年よりも2℃程度低く,オホーツク表層水が接岸している紋別沖では,表面水温が例年よりも6℃以上低くなっています(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
前回と同様に,津軽暖流は沿岸モード(*1)で,また,津軽暖流から派生したと推察される暖水域が浦河沖にみられます(指標:100m層水温6℃以上)。
表層の水温は,親潮の影響が見られる浦河沿岸では例年よりも2℃前後低く,白老沖では例年よりも1~3℃高くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2010年6月7日〜6月9日 (道西道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2010年5月31日〜6月2日 (オホーツク海海域)
函館水試(金星丸) 2010年5月27日〜6月1日 (道南日本海海域)
函館水試(金星丸) 2010年6月7日〜6月9日 (道南太平洋海域)
釧路水試(北辰丸) 2010年5月28日〜6月1日 (道東太平洋海域)

*1:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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