海況速報(2010年08月)

平成22年度 第3号(通算 No.135)
平成22年8月17日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

7月下旬~8上旬の海況

海域別情報

日本海海域
松前沖と積丹半島沖には暖水域(指標:100m層水温8℃以上),せたな沖には沖合冷水の本道側への張り出しがみられます(指標:100m層水温3℃以下)。対馬暖流(指標:100m層水温6℃以上)は,暖水域の西側,冷水域の東側を流れており,蛇行した流路になっています。対馬暖流の流量は例年並みになっています。
水温は,暖水域が沖合まで広がる松前沖,積丹沖で例年よりも1~4℃高くなっています(水温偏差表参照)。また,道北のJ1線では,例年よりも約1~2℃高い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,6月下旬と7月上旬に「非常に高い」になりましたが,7月下旬と8月上旬では「平年並み」になっています。
道東太平洋海域
前回に引き続き,道東沖は広く親潮(指標:100m深水温5℃以下)に覆われています。また,黒潮系北上暖水の影響は,前回同様,例年よりも小さくなっています。
水温は,例年よりも1~2℃低い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
宗谷暖流がオホーツク海沿岸を順調に流れています。
水温は,沖側の表層と知床沖の沿岸側で,1~3℃高くなっています(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
えりも岬から津軽海峡東口に至る広い海域を親潮(指標:100m深水温5℃以下)が覆っています。津軽暖流は,例年ですと渦モード(*1)になりますが,前回と同様に,沿岸モードのままです。
水温は,親潮の影響が見られる海域で例年よりも,50m深で8℃前後,100m深で5~6℃低いところがみられます(水温偏差表参照)。これとは対照的に,尻屋埼沖の東方沿岸側では,例年よりも1~5℃高くなっています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2010年8月2日〜8月5日 (道西道北日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2010年7月26日〜7月28日 (オホーツク海海域)
函館水試(金星丸) 2010年7月30日〜8月3日 (道南日本海海域)
釧路水試(北辰丸) 2010年7月27日〜8月1日 (道東道南太平洋海域)

*1:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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