海況速報(2011年04月)

平成23年度 第1号(通算 No.139)
平成23年5月2日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

4月中旬~4月下旬の海況

海域別情報

日本海海域
岩内湾南西方に暖水渦があり(指標:100m層水温6℃),対馬暖流はこの暖水渦の西側を流れています。対馬暖流の流量は例年並みですが,道南海域では,沖合冷水の本道側への張り出しが強く(指標:100m層水温4℃以下),このため,対馬暖流の流量は今後減少することが予想されます。
水温は,暖水渦が分布する海域で例年よりも1~2℃高く,冷水が張り出す道南海域で例年よりも2~5℃低く,道北海域ではほぼ例年並みになっています(水温偏差表参照)。
余市における旬平均水温は,4月上旬に「やや高い」になりましたが,その後は「例年並み」になっています。
道東太平洋海域
道東海域を広く親潮が覆っており,沿岸側では,前回に引き続き沿岸親潮(*1,指標:水温2℃以下)がえりも岬まで流れています。今回の観測では,黒潮系北上暖水はみられていません。
水温は,ほぼ例年並みですが,例年黒潮系北上暖水がみられる釧路沖はるか南方海域で例年よりも1~2℃低くなっています(水温偏差表参照)。
オホーツク海海域
宗谷暖流がオホーツク海沿岸を順調に流れていますが(指標:水温4℃以上),紋別沖と網走沖では暖流の幅が狭くなっています(指標:50m層水温0℃)。
水温は,紋別沖と網走沖の沿岸寄りで例年よりも1~4℃低く,表層で例年よりも約1~2℃高いところがみられます(水温偏差表参照)。
道南太平洋海域
道南海域の沿岸側を広く親潮が覆っています。例年のこの時期は,津軽暖流は沿岸モード(*2)ですが,津軽暖流系の水塊がえりも岬まで張り出しています(指標:100m層水温5℃)。
水温は,例年よりも低い海域が多くみられています(水温偏差表参照)。
資料
資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2011年4月12日〜4月21日 (道北道西日本海海域)
稚内水試(北洋丸) 2011年4月25日〜4月27日 (オホーツク海海域)
函館水試(金星丸) 2011年4月11日〜4月14日 (道西道南日本海海域)
釧路水試(北辰丸) 2011年4月11日〜4月19日 (道東道南太平洋海域)

*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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資源管理部 海洋環境グループ

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