海況速報(2013年06月)

平成25年度 第2号(通算 No.152)
平成25年6月11日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

5月下旬~6月上旬の海況

海域別情報

日本海海域

対馬暖流は,松前沖では沿岸寄り(指標:100m層水温6℃)と沖合の東経139°付近(指標:100m層水温4℃)の2つの流路をとり,せたな沖の東経139°付近で一本に収束しています。岩内湾西方では暖水域(指標:100m層水温7℃以上)が広がっているため,対馬暖流は暖水域の西方を流れており,本道からはるか沖合の流路になっています。沖合を北上した対馬暖流は北緯45°付近から本道側へ接近しています。

対馬暖流の流量は,ほぼ例年並みです。

水温は,各深度において,例年よりも低い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。

余市における旬平均水温は,5月上旬に「非常に低い」になりましたが,その後は昇温し,6月上旬には「平年並み」になっています。

道東太平洋海域

沿岸親潮(*1,指標:50m層水温2℃以下)が道東沿岸を流れています。また,道東沖合では北緯41°~42°,東経145°~146°の海域を中心に黒潮系北上暖水(指標:50m層水温7℃以上)がみられ,その一部は本道側へ波及しています。

水温は,道東の沿岸側では例年よりも2~3℃低くなっていますが,根室半島はるか沖合では,例年親潮が分布する海域に黒潮系暖水が侵入しているため,例年よりも約2~10℃高い海域がみられています(水温偏差表参照)。

道南太平洋海域

津軽暖流は沿岸モード(*2)から渦モードへ移行中です。

水温は,全体的に例年よりも低くなっていますが,暖流の渦が発達し始めているため,浦河南東沖合(観測点D33の中層)では例年よりも1~2℃高くなっています(水温偏差表参照)。

オホーツク海海域

宗谷暖流(指標:50m層水温6℃以上)がオホーツク海沿岸を順調に流れています。

水温は,例年よりも1~3℃低い海域が広くみられます(水温偏差表参照)。

資料

資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2013年5月28日〜5月30日 道西道北日本海海域
稚内水試(北洋丸) 2013年6月3日〜6月5日 オホーツク海海域
釧路水試(北辰丸) 2013年5月20日〜5月24日 道東道南太平洋海域
函館水試(金星丸) 2013年5月22日,5月27日〜5月29日 道西道南日本海海域
函館水試(金星丸) 2013年6月3日 道南太平洋海域
*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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