海況速報(2014年2月)

平成25年度 第6号(通算 No.156)
平成26年3月6日

北海道立総合研究機構 水産研究本部

2月中旬~下旬の海況

海域別情報

日本海海域

積丹半島西方の北緯43°30′,東経139°30′の海域を中心に暖水渦(指標:200m層水温3℃以上)がみられます。この暖水渦の勢力は強くはありませんが,暖水域が南方向に伸びており(指標:100m層水温5℃以上),積丹半島北西沖からせたな沖にかけては,広く時計回りの循環になっています。本報では,100m層水温6℃以上を対馬暖流の指標にしていますが,今回の観測では水温6℃以上の海域はなく,また,せたな沖定線(北緯42°30′線)の流量収支がほぼ0に近いため,対馬暖流は本道西岸を流れていない状況です。

宗谷海峡から羽幌沖に至る沿岸域では,表面水温が3℃以下になっており,また,表面塩分は33.6以下と低塩分化していることから,オホーツク海水が流入しています。

水温は,全体的に例年よりも低くなっていますが,特にJ3線(北緯43°30′線)以南の沿岸寄りの海域で例年よりも2~3℃低くなっています(水温偏差表参照)。

余市における旬平均水温は,昨年12月までは例年よりも高くなっていましたが,本年1月から平年よりも低い状態に転じ,2月中旬では「非常に低い」,2月下旬では「かなり低い」になっています。

道東太平洋海域

道東海域を親潮が覆っており,沿岸側では沿岸親潮(*1,指標:水温1℃以下)が流れています。道東沖の北緯41°東経146°の海域では黒潮系北上暖水(指標:50m層水温7℃以上)がみられます。

水温は,例年並の海域が多くみられますが,北緯42°以南の沖合域では親潮が流れる海域で例年よりも約2℃低く,黒潮系北上暖水が分布する海域で例年よりも約2℃高くなっています(水温偏差表参照)。

道南太平洋海域

道南太平洋海域は広く親潮(指標:100m深水温5℃以下)に覆われています。胆振・日高の沿岸域を沿岸親潮が流れており,その先端は噴火湾湾口部に達しています。津軽暖流(指標:100m層水温5℃以上)は沿岸モード(*2)です。

水温は,全体的に例年よりも低くなっていますが,沿岸親潮の流れる海域で例年よりも約2℃低く,津軽海峡東口の海域で例年よりも2~6℃低くなっています(水温偏差表参照)。

資料

資料 観測期間 観測海域
稚内水試(北洋丸) 2014年2月11日~2月23日 道西道北日本海海域
釧路水試(北辰丸) 2014年2月13日~2月22日 道東道南太平洋海域
*1:オホーツク海の海氷の融氷水を含む親潮として特に沿岸親潮という名前が付けられています。
*2:津軽暖流が津軽海峡から襟裳岬まで大きく張り出してから南下している状態を「渦モード」と呼びます。これに対して,津軽暖流が青森県尻屋埼からすぐ岸沿いに三陸方面へ南下している状態を,津軽暖流の「沿岸モード」と呼んでいます。

水温平面分布図

表面水温
    • 表面水温の図
50m層水温
    • 50メートル層水温の図
100m層水温
    • 100メートル層水温の図
200m層水温
    • 200メートル層水温の図

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