釧路港へ謎の漂着物(怪獣?、海獣?)が!

釧路港へ謎の漂着物(怪獣?、海獣?)が!

2002年7月15日午前に、釧路市港湾部より「釧路港西港に怪獣(?)の死体が漂着した」との連絡がありました。そこで、確認のため当水試職員が西港へ駆けつけると、体長4~5m程の白い(写真1:腐敗のためか?体表が白くなった)物体が消波ブロックのそばに浮かんでいました。
  • 写真1

  • 写真2

  • 写真3

そこでは、種を特定できるものが確認できませんでしたが、前鰭部と思われる箇所から骨(写真2:で囲った部分)が見えていました。その骨の外見は、魚類ではなくほ乳類に近いと思われました。
また、尾部が長さ70cm程度のリボン状になっており(写真4:青で囲った部分)、脚ではないことから、鯨類のように思われました。その他には種類を特定できるような特徴は認められず、何かは全く分かりませんでした。しばらくは岸壁につないでおくとのことしたので、水試側は一旦引き上げました。しかし、種の特定ができた方が良いので、釧路市立博物館に連絡を取ろうと試みましたが、休館日(月曜日)で連絡がとれず断念しました。

以前より漂着した鯨類の情報や試料を収集しておりました《国立科学博物館の山田格先生のチーム》へ連絡を取った(画像とともに)ところ、「筋肉・脂肪組織などの採取により種の特定出来るかもしれない」とのことでした。しかし、残念なことに当水試資源管理部では研究員が会議のため出張中(15日午後出発)であり、サンプルを取りにいけませんでした。7月16日、山田先生より「北海道大学水産学部の鯨類研究会へ依頼しました」とのことで、鯨類研究会の方々が、釧路まで取りに来られました。鯨類研究会による所見と、山田先生による写真判定から「漂着生物はおそらくマッコウクジラコククジラなどの新生仔ではないか」とのことでした。釧路では、以前にもマッコウクジラの漂着があり、その可能性は高いとのことです。鯨類研究会により、筋肉などのサンプルを採取し、後日引き揚げ可能な場所までえい航し、埋立処理をするとのことでした。

    • 写真4
今後の予定としては、国立科学博物館により採取した組織からDNAを識別し、種の判別を試みるとのことでした。また、埋立したものは、来年以降に可能であれば、知床博物館の方で発掘し、骨による種査定を行っていただけるようです。
今後同様なことが起きた場合に備え、すみやかに対応できる様に各博物館・研究団体への連絡体制等を整えていきたいと思います。

写真3は、ロープをかけて写真1の場所から写真4の場所で係留するため、移動させているところです。

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調査研究部 管理増殖グループ

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