エゾバフンウニの稚ウニ調査

エゾバフンウニって、どんなウニ?

ウニの仲間には様々な種類がいて、深海~波打ち際まですんでいますが、エゾバフンウニは岩場の浅い所にすんでいるウニです。
昼間は岩の裏側や岩と岩との間などに隠れている事が多いです。
みなさんが食べているウニには「エゾバフンウニ」と「キタムラサキウニ」の2種類がありますが、一般に「エゾバフンウニ」の方が美味しいと言われ、値段も高く取り引きされています。
以前、たまたま聞いていたラジオ番組で、「ウニの口はどこにあるんですか?」と聞いている主婦の方がいました。確かに、栗のような形をしていて体中トゲで覆われていて口が見あたりませんが、ひっくり返して見てみると、トゲの無い部分があって、ここが口になっています。ここで、主にコンブなどの海藻をかじりながら食べています。
ちなみに、口があるからには肛門もあるわけですが、肛門は口の反対側--すなわち、体のてっぺん--にあります。・・・ということは、ウニは自分の体の上にウン○をしているのですが、海の中ではすぐに波で流されてしまい、汚いことはありません。ウニには生まれながらに、波という天然の水洗便所があるわけです。
    • ウニの口
    • ウニの肛門

私たちが食べているのって、ウニの何?

私たちが普段、お寿司屋さんや魚屋さんでウニとして見かける物は、楕円形でオレンジ色をした物ですが、”あれ”っていったいウニのどこにあって、何なんでしょう?
その答えは、ウニを半分に割ってみるとわかります。
ウニを割ると殻の内側に付いているオレンジ色の部分が、私たちの食べている部分です。ここは、ウニの「卵巣」や「精巣」で、ここでウニの卵や精子が造られているわけです。
殻を割らずに外から見ただけでは区別が付きませんが、ウニには雄と雌がいます。当たり前ですが、雄の体の中にあるのが精巣で、雌の体の中にあるのが卵巣です。人によっては「卵巣の方が美味い」と、こだわったことを言う人がいますが、私はどちらもそれほど変わらないと思いますし、実際に売られるときも区別せずに混ぜて売られています。 
    • ウニの断面図

どうして稚ウニを調べるの?

ウニは捕るだけでなく、資源が無くならないように保護したり、増やしたりすることが重要です。
その1つの方法として人工授精でウニの子供(稚ウニ)を作り、放流することが各地で行われています。その数は、平成7年には全道25ヶ所で5,118万個ものウニがつくられて放流されています。宗谷管内だけを見ても、平成10年には2ヶ所で550万個のウニがつくられています。
しかし、それでもなお天然のウニの発生の方がはるかに多く、ウニ資源の増減は自然の力に左右されています。そのため、天然のウニの発生の増減の様子と、その原因となる自然の要因とは何かを研究しています。
また、人工授精でつくった稚ウニ(人工種苗)も、放流後は天然のウニと同じ自然環境や害敵にさらされるのですから、天然のウニに適さない条件を調べる事は、どういう所に人工種苗を放流したら良いかを考えるヒントにもなっています。

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