クリーンラーチの紹介

クリーンラーチ ―父親と母親の良いところを受け継いだ林業界のニューフェイス―

道立林業試験場では、森林づくりを進める優良な苗木の品種を開発するため、長く育種事業に取り組んできました。 その中で、優良な形質をもつカラマツと、グイマツをかけあわせて選抜することにより、 炭素の固定能力にすぐれたグイマツ雑種F1を林産試験場と共同で開発することができました。
現在、さし木による苗木生産技術が確立されており、植樹による地球温暖化防止への期待が高まっています。

こうして誕生しました

グイマツ中標津5号(雌花)
カラマツ(雄花)

クリーンラーチ

クリーンラーチの特徴

  • 特定のグイマツ「中標津5号」を母樹とするグイマツ雑種F1
  • 成長がよい-カラマツ(父)の形質
  • 野ネズミ食害に強い-グイマツ(母)の形質
  • 材密度が高く,強度がある-グイマツ(母)の形質


従来品種より炭素固定能が向上

樹木は木材として炭素を固定しています。従来の造林用カラマツに比べ,材密度が高く材積が大きくなるクリーンラーチは,炭素固定量も7~20%高くなります。
炭素固定量は次の通り算出しています。   炭素固定量( 炭素トン/ha )= × 材積(m3/ha) × 比重 × 木材に占める炭素の重量割合(%)

地位指数とは、森林における樹木の生産力をあらわす指数 32年生のクリーンラーチ

クリーンラーチに関する研究成果

「サミットで記念植樹されたクリーンラーチ」 グリーントピックスNo.36(2008年)(PDF221KB)
「森林の炭素固定能を改良する試み」 林産試だより2006年7月号(林産試験場HP)

藤本高明・根井三貴・安久津久 (2003) 林産試験場報 16(2):6-10
藤本高明・安久津久・来田和人・内山和子・黒丸亮・小田一幸 (2005) 木材学会誌 51:85-91
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来田和人 (2005) 山林 7月号:30-38
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根井三貴・藤本高明・安久津久・来田和人 (2005) 日林北支論 53:12-14
根井三貴・安久津久・藤本高明・来田和人・土橋英亮 (2005) 林産試験場報 19:1-6
根井三貴・安久津久・藤本高明 (2006) 日林北支論 54:24-26



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