水産研究本部

タラバガニ:かに刺し網漁業(タラバガニ)

タラバガニ

漁業の情報

漁業許可等の区分知事許可漁業
主な操業地域宗谷、オホーツク 総合振興局管内
取材地宗谷総合振興局管内枝幸町
漁場水深30~120メートル(他種漁業との関係から沖合13.5マイル以内となっている)
漁具網目合いは1尺2寸(36.4センチメートル)、素の太さ10号、縮結(いせ)5~6割、立ちは12尺(3.6メートル)、浮子(あば)は弱めで網が潮で寝るようにする。
漁期12月15日~翌年5月31日
漁船規模15未満(取材船14トン)、ネットホ-ラ-(揚網機)装備
出荷形態生鮮出荷

対象魚の情報

標準和名タラバガニ
英名red king crab 、Alaska king crab
科目十脚目タラバガニ科
学名Paralithodes camtschaticus (Tilesius)
俗名、地方名タラバ
混獲魚メガネカスベ
道内主産地北海道北部日本海、東部太平洋、オホーツク海

漁業のすがた

 枝幸漁協のたらばがに刺し網漁業は、12月頃から浅瀬に移動してくるタラバガニを対象に、流氷が接岸する前の12月下旬に網入れを行い、一回目の網揚げは海明けとなる3月中旬頃、それ以降はカニが沖に移動する5月末まで投網と揚網を繰り返します。
 操業は1人または2人乗りで行われており、揚網は不定期、凪をみて夜中の3時頃に出航し、数日前に仕掛けた網を巻き揚げ、続けて新たな網を漁場に設置して8時頃までに帰港します。
 帰港後、各自の作業小屋でタラバガニを網から外し、市場に出荷します。網外し・網さやめは家族の協力がなければできず、家族全員の漁業と言っても過言ではありません。
 1隻の許可網数は300反以内、また、部会内では1放し50反以内と決められており、1放しは距離にして3キロメートル程になります。
 

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漁業・漁獲の流れ

揚網1:揚網機で網揚げします。タラバガニが掛かって一安心。

揚網2:まだまだ掛かれよ!

混獲:時々メガネカスベの混獲もあります。

終漁:こんなに獲れました!

投網1:新たな漁場にすぐさま網の設置を行います。

投網2:今度も掛かれよ!

網外し1:帰港後、自宅の小屋で掛かったタラバガニの網外しを行います。

網外し2:近所のおばちゃんもお手伝いです。

網さやめ1:まず網に掛かった雑物取りをします。

網さやめ2:夫婦そろって網さやめです。

出荷状況

出荷1:出荷するタラバガニ。

出荷2:市場に水揚げされたタラバガニです。

協力:宗谷総合振興局管内/枝幸漁業協同組合 枝幸たらばがに刺網部会
取材:稚内地区水産技術普及指導所 枝幸支所

最終更新日:2013年03月01日