水産研究本部

タ行

タ行

駄(だ)

昆布を結束した単位の名称であり、荷馬輸送したところから呼ばれた。函館市周辺の地方では、一駄は長さ三尺のもの50枚を一把とし四把を以て一駄とした。
現在ではコンブの銘柄や製品の規格によって重量は異なるが、一梱包のことを一駄という。 

TAC制度(タックせいど)

平成8年の「国際海洋法条約」の批准により、「海洋生物資源の保存及び管理に関する法律」が施行され、沿岸国が200海里の範囲内において排他的経済水域が設定できるようになったが、設定した場合にはその水域における生物資源の漁獲可能量(TAC:Total Allowable Catch)を決定し、生物資源の保存・管理に関する措置を講ずることが義務づけられた。平成18年の対象魚種は、サンマ、スケトウダラ、マアジ、マイワシ、マサバ及びゴマサバ、スルメイカ、ズワイガニの7魚種となっている。
 

建(数)/たて(すう)

刺し網、はえ縄及びかにかご、えびかご、つぶかご、たこ箱などの敷設数のことをいう。 

溜まり(網)/たまり(あみ)

定置網に入網した魚群を最終的に収容する部分、一般的に箱網部と言う。 

玉(だま、たま)

通常「浮き玉」のことをいう。
他に、まき網漁業などの網で魚群を囲んだ時に、魚群が逃げ場を失い丸い玉状になったり、産卵のため魚群が玉状になる。この玉状になった魚群のことを「たま、だま」ともいう。 

浮きはえ縄

玉概念図

反(数)/たん(すう)

刺し網の単位を表す。網地の長さ100間(151.5メートル:1間を5尺で換算)、網幅100掛を1反と呼ぶ場合と漁具に仕立てられた場合などで網地の長さや掛け目の如何を問わず1枚の網地を示す意味で1反と呼ぶ場合がある。一般には100間の網地を2~3反に仕立てる。 

ダンライン

ポリプロピレン繊維を原料とした水産用ロープ。(株)宇部日東化成の商品名。 

稚魚(ちぎょ)

蓄養(ちくよう)

魚介類を市場に出荷する前に価格調整等のために一時的に、あるいは漁労の餌にするために出港するまで一時的に生け簀や水槽の中で生かしておくことをいい、養殖とは違う。 

(知事)許可漁業/(ちじ)きょかぎょぎょう

水産資源の保護あるいは漁業調整のために、一般的には禁止している漁業を一定の条件のもとに特定のものに解除する漁業をいう。都道府県知事が許可する知事許可漁業と農林水産大臣が許可する大臣許可漁業とがある。 

中間育成(ちゅうかんいくせい)

生産された種苗が、放流効果の上がるサイズまで飼育される工程のこと。
生産した種苗は小さいため害敵生物に捕食されやすく、また環境変化に対する耐性も弱い。この時期に環境適応力を付けるため、放流予定地及びその周辺で一定期間飼育し、ある程度の大きさに育成することをいう。
 

潮間帯(ちょうかんたい)

1年のうち、満潮でも1回しか海水につからないような高いところ(最満潮線)から、干潮で1回だけ干上がる低いところ(最干潮線)までを潮間帯と呼び、潮の干満の状態から上、中、下の3つに分けられています。 

沈子(ちんし)

漁具に使用する錘(おもり)をいう。主として網漁具に使う錘の呼称で、浮力を与える浮子(あば)に対して沈降力によって漁具を下方に展開し必要な形状と位置を保たせる機能をもつ。 
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刺し網

定置漁業権(ていちぎょぎょうけん)

漁具を定置して営む漁業であって、一般には大型の定置網漁業(身網の設置される水深の一番深い部分が27メートル以上のもの)をいう。ただし、沖縄では、水深15メートル以上、北海道では水深に係わらずサケを主たる漁獲物とするものについては対象となっている。
 

胴尻(どうじり)

底びき網などのひき網で、魚群を囲む手網、魚を網口まで誘導する袖網、誘導された魚が上方へ逃げるのを防ぐ天井網、魚を取り込むための胴網には網の開口をよくするため上部と下部に三角網をつけ、網にかかる力の分散を図っている。網の最後部には魚を取り込むための袋状の網が位置し魚を取り込む構造となっており、これをいう。 

とも(船尾)

 船(特に小型船)の船尾、船の後ろの方をいう。
 

ドラム

揚網機など横型の回転省力機(油圧ポンプや電動)などをいう。(縦型の回転省力機はキャプスタインという。) 
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ドラム

ドローグ

追い波の中を走る際、船が波を滑り降りて舵がきかなくなるのを防ぐために用いる。後方にドローグを流すことによって船を減速させる。シーアンカーと対象。
 
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ドローグ