水産研究本部

試験研究は今 No.54「第36回実績発表大会の開催について」(1991年2月1日)

第36回全道漁村青少年・婦人グループ活動実績発表大会開催

大会の様子
  1月24日、札幌市の第2水産ビルで北海道漁業士称号授与式並びに第36回全道漁村青少年婦人グループ実績発表大会が、約400名の漁業関係者の出席のもと開催されました。

  青少年・婦人活動実績発表大会では、15グループの発表があり、そのうち特に優秀と認められた3つの青年グループと1つの婦人グループが全国大会に推薦されました。
推薦グループ
  •   「エゾボラ資源の増大をめざして」 えりも町漁協えりも岬青年部
    •  地域の重要種であるエゾボラを飼育観察することにより、初期の発生段階を解明するとともに、資源量把握のために必要な標識放流技術の確立に成功し、積極的に資源管理型漁業の認識を深めた。
  • 「ヒラメ海中養殖に取リ組んで」 神恵内村養殖研究会
    •  海中養殖に不向きといわれる日本海で近隣地区に先がけヒラメ海中養殖に取り組み、養殖技術の確立と栽培漁業の認識を高めた。
  • 「ウニ資源の増大をめざして」 歯舞漁協青年部
    •  地域ウニ漁業振興のため新たな初期育成技術の導入とその材質、形状の試験検討を重ね、効率よく大量に種苗を供給できる道を開くとともに栽培漁業に対する認識を高めた。
  • 「生活の合理化が生んだ月給制30年」 佐呂間漁協婦人部
    •  漁家生活、漁家経営の改善を図るため昭和36年から月給制に取り組み、長期間にわたる活動により今日の漁家経営の改善と婦人部活動の活性化を図った。

また、漁業士称号授与式で知事から漁業士の称号を授与されたのは次の方々です。
青年漁業士
余市郡漁協:飯野 欽也
神恵内村漁協:澤口 智博
久遠漁協:久貴谷 英二
奥尻漁協:水野 論
上磯町漁協:福田 忠志
松前漁協:三浦 千秋
伊達漁協:宍戸 良自
虎杖浜漁協:小林 敏明
様似漁協:小田 篤
庶路漁協:笹谷 広喜
(敬称略)

指導漁業士
石狩漁協:藤井 重行
泊村漁協:中畑 幸雄
久遠漁協:大野 元弘
熊石町漁協:平井 由幸
福島町漁協:小入羽 忍
恵山漁協:長田 征洋
八雲町漁協:水口 健蔵
鵡川漁協:冨野 孝一
冬島漁協:泉 誠
荻伏漁協:浦川 春水  
(敬称略)

  漁業士の皆さん、実績発表大会に参加された青年、婦人グループの皆さんの今後一層の活躍を期待しています。

全道漁業士交流会を開催

全道漁業士交流会の様子
  1月23日、札幌のフジヤサンタスホテルにおいて、全道の漁業士会が開催されました。
 
  この交流会は、漁業士相互の情報交換と親睦を深めることにより地域間の有機的つながりと連携を深めることを目的に、地域漁業士会の代表が全道の漁業士に呼び掛けて行われたもので、向田副知事、竹田水産部長、真田中央水試場長、水産部の各課長も出席。交流会は司会の後志管内成田漁業士が交流会の趣旨を説明、発起人を代表し桧山地域漁業士会会長の斉藤漁業士が挨拶、その後、来賓の向田副知事が「地域を越えて人と情報とが全道的規模で縦横に結ばれ、大きなネットワークを形成することは、本道漁業の飛躍につながる」と挨拶。

  出席漁業士は、地域の活動状況や活動成果などについて活発に意見交換を行い来年の交流会での再会を約束し、会は盛会のうちに閉会しました。

北海道水産業改良普及事業40周年記念式典の開催

  昭和25年から始まった北海道水産業改良普及事業の40周年を記念し、その記念式典が1月25日、札幌市で水産関係者など400名の参加者のもと開催、普及職員の代表が本道沿岸漁業の発展のためさらなる努力を誓い閉幕しました。