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中央水産試験場

ウニ人工種苗放流効果

エゾバフンウニ人工種苗の放流効果

北海道では、各地の漁業協同組合の事業として、エゾバフンウニの人工種苗を放流しています。放流事業は1980年代に始まり、毎年増加し、近年では年間約6千万個に達しています。これまでにも放流効果調査を実施してきましたが、中央水試では後志支庁管内泊村盃地区で、漁獲物の人工、天然の分別、年齢査定を行い、漁獲物中の人工ウニの割合、漁獲による回収率の算出を試みました。下記の表に示すとおり、放流二年後から漁獲されはじめ四 年後までの三年間で大半が回収されています。1994年の調査では漁獲物の43.81%が1992年放流群であり、漁獲個数約7万個のうち、3万個がこれにあたります。1992年に放流した155,900個体は1994~1996年の調査で、合計45%、約7万個を回収したことが確認されました。 
表 1992年に放流したエゾバフンウニ人工種苗の2~4年後の漁獲数と回収率
(1992年に155,900個放流) 1994年調査 1995年調査 1996年調査
漁獲個数 70,392  58,982  96,273
92年群比率(%) 43.81  42.25  15.40
漁獲個数 30,839  24,921  14,826
回収率(%) 19.78  15.99  9.51
累積回収率(%) 19.78  35.77  45.28
 

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