カンバ類の利用

カンバるいのりよう

写真:シラカンバの木
シラカンバの木
写真:ダケカンバの木
ダケカンバの木



 色々な木のせいしつを調べて研究し、よりよい使い方をさがすことは、林産試験場の仕事の一つです。
 シラカンバ(白樺(シラカバ))やダケカンバ(岳樺(ダケカバ))は、北海道ではどこにでも見られる木です。
 木のはえていない場所にいち早く生えて、ほかの広葉樹(こうようじゅ)にくらべて生長も早く、本数もたくさんあります。
 シラカンバは、じゅみょうが短く、あまり太くならないなどのとくちょうがあります。
 ダケカンバは、シラカンバよりも少し寒いところに生え、シラカンバよりも重く強いせいしつがあります。
 このシラカンバやダケカンバをもっとりようするために、木ざいの強さやせいしつをくわしく調べました。
 そのけっか、シラカンバは、テーブルなどを作る家具材(かぐざい)として、ダケカンバは、ギターやバットを作るために使えることが分かりました。











写真:シラカンバのテーブルとダケカンバのバット

シラカンバで作ったテーブルと、
ダケカンバで作ったバット


ダケカンババットは、プロ野球チームのせんしゅに、ためしに使ってもらって、研究を続けているところです。



写真:ダケカンバとシラカンバを使って作ったギター


ダケカンバとシラカンバで作ったギター

 ボディー:シラカンバの幅(はば)はぎ板
 ネック・指板:ダケカンバ


※幅はぎ板

イラスト:幅はぎ板の説明











このように、かたさややわらかさ、曲げやすさやおれやすさなどを、木のしゅるいごとに調べ、その木が何に使えるか、どのように使うかなどを調べ研究しています。