エゾバフンウニ:潜水器漁業(エゾバフンウニ)

エゾバフンウニ

漁業の情報

漁業許可等の区分 知事許可漁業
主な操業地域 釧路総合振興局、根室振興局管内太平洋沿岸域
取材地 根室振興局管内根室市
漁場 距岸:1,000~4,000メートル 水深:10~20メートル 底質:岩盤、玉石、砂利等
漁具 潜水士が着用するのは、ヘルメット式(送気式)潜水服と言い、金属製の大型ヘルメットと銅製のベルト、ゴム製の潜水服、鉛が付いた潜水靴等から構成されている。
また、船上の送気用コンプレッサーから伸びた送気用ホースが潜水服に接続され空気が送られる。
漁期 10~2月
漁船規模 5トン未満
出荷形態 むき身にして、木製の折り詰めで出荷。

対象魚の情報

標準和名 エゾバフンウニ
英名 short-spined sea urchin
科目 ホンウニ目オオバフンウニ科
学名 Strongylocentrotus intermedius (A.Agassiz)
俗名、地方名 ガゼ、ガンゼ、バフンウニ、バフン、アカ
混獲魚 なし
道内主産地 道南日本海を除く北海道沿岸

漁業のすがた

エゾバフンウニは潮間帯から水深50メートル位の深みまでの主に岩礁域に生息しており、潜水器による漁獲は主に水深10~20メートルで行われています。通常、身と言われているのは生殖巣のことで、太平洋沿岸での産卵期が終り、身が回復する10月以降、潜水士を雇用して操業が行われます。
潜水士は一旦潜ると、昼食を含め数回しか浮上することなく、黙々と海底でエゾバフンウニを漁獲して袋網に入れます。ウニで満杯になった袋網は、船から降ろされているロープにより引き揚げられ、船上で空けられます。代わりの袋網がロープを結ばれて海底の潜水士の元へ投入されます。袋網は交代で何回も潜水士と船との間を往復します。
潜水士が直接目で見て漁獲するため計画的な操業が可能な反面、危険も伴うため船頭、乗組員、潜水士が一丸となり安全な操業を心がけています。
根室では漁獲後、むき身(折詰)出荷しています。

増殖の管理

毎年、購入種苗の放流と地場移殖、根室市ウニ種苗生産センターから供給される人工種苗放流を行い、生産は比較的安定しています。しかし、近年、漁場には製品価値に乏しい大型の老ウニが目立つなど、漁場環境も変ってきており、それらの状況を把握するため資源量調査を実施し、その結果を漁場管理、効率的な操業に生かしています。

写真で見る

漁具
  • 潜水服:金属製ヘルメット、銅製ベルト、ゴム製潜水服、鉛付潜水靴等から構成されており、写真はヘルメット固定用金具を取付けているところ。

漁業・漁獲の流れ
  • ヘルメット装着:潜水直前にヘルメットを装着します。

  • 潜水開始:エゾバフンウニ採取のため海底へ。

  • 潜降開始:いざ、海底までイッキに。

  • 綱夫(つなふ)の役割:潜水中は、船上の乗組員が綱夫として送気ホースを潜水士の動きに合せ操作します。 また、網袋が結ばれているロープを持ち、エゾバフンウニ満杯の引きの合図を待ちます。

  • 水揚げ:潜水士からの引きの合図で、エゾバフンウニの入った網袋を船に引揚げます。

  • 選別:船上でエゾバフンウニを選別し、混入した石や貝殻などの雑物を除去します。

  • 浮上:作業を終え浮上、梯子を上る潜水士。

  • 装備脱着:潜水服から装備が外されます。

出荷状況
  • 陸揚げ:船からエゾバフンウニを陸揚げします。

  • 出荷:漁獲されたエゾバフンウニは市場に運ばれ検量されます。その後、各加工場でむき身処理され、出荷されます。

加工
  • 殻割り:ウニ裁割機を殻の頭頂部に突き刺し、ねじるようにして真っ二つに割ります。

  • 剥き身作業:専用のスプーンで身(生殖巣)を取り出します。

  • 洗浄:洗いザル(径20センチメートル)に5~6個分の生殖巣を入れ、人工塩水で洗浄します。その際、ピンセットで内蔵や殻の破片等の混入物を取り除きます。

  • 身締め:混入物を取り除いた生殖巣は、冷却した人工塩水で引き締めた後に、水切りを行います。

  • 折詰め作業:なるべく体温が伝わらないように小さなスプーンかフォークを使って、木折りに一片一片丁寧に並べます。(普通サイズは130グラム、ミニサイズは60グラムです。)

  • 製品、保管及び出荷:きれいに折詰めされた製品です。貯蔵温度は低いほど鮮度保持効果があります。断熱容器に入れて流通させています。

協力:根室振興局管内/落石漁業協同組合
歯舞漁業協同組合 太平洋うに漁業部会
取材:根室地区水産技術普及指導所

最終更新日:2013年03月01日

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