ホタテガイ:貝けた網漁業(ホタテガイ)

漁業の情報
漁業許可等の区分 | 知事許可漁業 |
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主な操業地域 | オホーツク海沿岸(宗谷、網走地区)、能取湖、根室地区、胆振地区(伊達・有珠) |
取材地 | オホーツク総合振興局管内紋別市 |
漁場 | 水深80メートル以浅の岩礁地帯以外 |
漁具 | 通称「八尺」と呼ばれるけた網を使用。通常のけた網は、けたの幅約2.4メートルで、50~60センチメートルの爪が5~21本付く。現在では、漁獲効率が良く、貝が壊れないように各地区で改良されてきており、コイル式、ダンパ式、シリンダー式等がある。 |
漁期 | オホーツク海では3~12月。他地区は操業形態によって異なる。 |
漁船規模 | 15トン未満。オホーツク海では、けた網2台積載 |
出荷形態 | 生鮮出荷 |
対象魚の情報
標準和名 | ホタテガイ |
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英名 | giant ezo scallop、Japanese scallop |
科目 | カキ目イタヤガイ科 |
学名 | Mizuhopecten yessoensis (Jay) |
俗名、地方名 | ホタテ |
混獲魚 | ナマコ、エゾキンチャクガイ、ツブ類、ホヤ類、カレイ類等 |
道内主産地 | オホーツク海、根室海峡、太平洋(鵡川) |
漁業のすがた
オホーツク海でのほたてがいけた網漁業は、流氷が離れる3月頃から開始され、「八尺」と呼ばれるけた網を曳網し漁獲が行われています。
地場で採苗し、中間育成したものや他地区から購入した稚貝を漁場に放流し、3~4年後の4年貝または5年貝に成長した貝を漁獲します。
地場で採苗し、中間育成したものや他地区から購入した稚貝を漁場に放流し、3~4年後の4年貝または5年貝に成長した貝を漁獲します。
増殖と管理
オホーツク海では、漁場を4~5分割し、1年ごとに放流漁場を変え、年ごとに順番に漁獲していく輪採区制により、放流から漁獲までの管理を行っています。
種苗の放流前には、ヒトデ等の害敵を駆除したり、異なった年齢の貝が混ざらないように「残ざらい」と呼ばれる放流漁場での漁獲を行い、漁場を掃除してから稚貝放流を行います。また、調査研究の結果から、放流密度が過度にならないように放流数を決めて放流をしている地区もあります。
種苗の放流前には、ヒトデ等の害敵を駆除したり、異なった年齢の貝が混ざらないように「残ざらい」と呼ばれる放流漁場での漁獲を行い、漁場を掃除してから稚貝放流を行います。また、調査研究の結果から、放流密度が過度にならないように放流数を決めて放流をしている地区もあります。
写真で見る
漁具
操業
稚貝放流
資源量調査
協力:オホーツク総合振興局管内/紋別漁業協同組合 帆立生産部会・帆立養殖部会
取材:網走地区水産技術普及指導所(現 網走西部地区水産技術普及指導所)