農業研究本部

加熱加工用タマネギ新品種「ゆめせんか」の栽培法と供給可能期間

杉山 裕,平井 剛,柳田 大介,田中 静幸

道総研農試集報.102,41-51 (2018)

加熱加工用のタマネギ新品種「ゆめせんか」の栽培では,遅植え(5月5〜6半旬)で減収したことに加え,早植えでの抽苔リスクを考慮すると,移植適期は5月2〜3半旬であった。「ゆめせんか」は「北もみじ2000」と同様,密植ほど一球重の値は小さく,標植区(31,746株/10a)で収量性が優れ,また,窒素分施が有効であった。貯蔵球内部の萌芽程度からみた「ゆめせんか」の供給可能期間は,3℃,相対湿度80~90%設定の貯蔵庫で貯蔵した場合に概ね5月上旬までと考えられた。「ゆめせんか」の乾物率およびBrixは,栽培方法や貯蔵期間にかかわらず「北もみじ2000」と比べて安定して高かった。


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