農業研究本部

北海道のミニトマト栽培におけるトマト斑点病の発生実態と薬剤の防除効果

白井 佳代

道総研農試集報.102,70-75 (2018)

道内のミニトマト栽培で主要な半促成および夏秋どり作型において,斑点病の初発は6月下旬以降に認められた。発病の増加は7月中~下旬以降から認められ,8月~9月にかけて急増する事例が多かった。本病は特に多湿条件で発病の増加が顕著であった。ミニトマトの主要品種で発病を比較したところ「キャロル10」および「ラブリー藍」で発病が多く,「キャロル7」,「キャロルスター」,「キャロルパッション」,「SC6 - 008」,「アイコ」,「CF千果」で発病が少なかった。防除薬剤はTPN水和剤の効果が最も高く,次いでイプロジオン水和剤およびピリベンカルブ水和剤の効果が高かった。イミノクタジンアルベシル酸塩水和剤およびペンチオピラド水和剤はやや低い効果が認められた。


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