農業研究本部

佐藤三佳子 他:テンサイ新品種「リボルタ」の特性

[短報]テンサイ新品種「リボルタ」の特性

佐藤三佳子、山崎敬之、田中静幸、根津隆次、柏木浩二

北海道立農試集報.96,59-65 (2012)

 テンサイ新品種「リボルタ(旧系統名“HT 30”)」はスウェーデンのシンジェンタ種子会社が育成した二倍体単胚のそう根病抵抗性一代雑種である。そう根病,褐斑病および根腐病抵抗性が“強”,黒根病抵抗性も“やや強”であり,耐病性が優れる。「クローナ」と比較して,根重,糖量は同等で,不純物価は低い。「リッカ」と比較して,根重,糖量は少ないが,不純物価は低い。抽苔耐性は“やや強”である。そのため,育苗後半の低温で不時抽苔が発生する場合があり,育苗温度の管理に留意する必要がある。栽培適地は北海道一円である。


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