大波正寿:テンサイ新品種「えぞまる(KWS9R38)」の特性
[短報]テンサイ新品種「えぞまる(KWS9R38)」の特性
大波正寿
道総研農試集報.98,105-110 (2014)
テンサイ新品種「えぞまる(旧系統名“KWS9R38”)」はドイツのKWS種子株式会社が育成した二倍体単胚のそう根病抵抗性一代雑種である。「かちまる」,「ゆきまる」と比較して,根重がかなり重く,根中糖分がやや高く,糖量がかなり多い。多湿になりやすいほ場では根腐症状が多発することがあるので,排水不良圃場では栽培を避ける必要がある。また,抽苔耐性が“やや強”であるため,育苗後半の低温で不時抽苔が発生する場合があり,育苗温度の管理に留意する必要がある。栽培適地は北海道一円である。
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