農業研究本部

自律走行トラクタの圃場作業性

関口 建二、竹中 秀行、原 令幸

北海道立農試集報.79,115-118 (2000)

 自動追尾型光学測量システムを使用した自律走行トラクタを用いてロータリ耕および小麦の施肥・播種作業の作業性、省力性、取扱性を検討した。作業者1名で2台同時運行を行うロータリー耕作業では、圃場作業量や作業者能率は慣行の約2倍となり、小麦の施肥・播種作業では1人作業の可能性が認められた。トラクタの直進走行性、左右の振幅、軌跡の平行度は慣行作業区に優った。取扱性や安全性の面で改善の余地が残されているものの、自動追尾型光学測量システムを用いた自律走行システムは農作業へ適応可能と考えられる。


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