農業研究本部

畑作地帯におけるキャベツ作付け後の秋まきコムギとテンサイに対する減肥対応

渡辺 祐志、東田 修司、鈴木慶次郎、山神 正弘

北海道立農試集報.84,91-94 (2003)

 8月上旬以前に収穫する春まきキャベツ後に作付けされる秋まきコムギに対しては,窒素減肥ができない。8月下旬以降に収穫する晩春まきキャベツ後では,秋まきコムギの基肥窒素の減肥が可能であり,その量はキャベツ収穫後からコムギ播種までの降水量が200mm以下の場合には4kgN/10a,それを越える場合には2kgN/10aが適切である。9月中旬以降に収穫する初夏まきキャベツの翌年にテンサイを作付けする場合には,4kgN/10a程度の窒素減肥が可能である。キャベツ収穫後に緑肥エンバクを栽培し,すき込んだ場合には,後作の窒素吸収量を高める効果が認められないため,減肥の必要はない。


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