農業研究本部

メロンつる割病レース1,2y抵抗性台木品種「どうだい2号」導入指針

八木 亮治、小松 勉、岸田 幸也、松澤 光弘

北海道立農試集報.85,41-44 (2003)

 自根および罹病性台木栽培でのメロンつる割病レース1,2yの発病株率が10%未満の圃場では、抵抗性台木品種「どうだい2号」の導入により安定した発病抑制効果が認められた。発病株率10%以上の圃場では「どうだい2号」を導入しても発病株率が増加する事例も認められた。しかし、10%以上の圃場であっても、1~2年のトマト栽培あるいは土壌還元消毒と「どうだい2号」の導入を組合せることにより、発病株率を減少させることが可能であった。「どうだい2号」がレース1,2yに罹病した箇所の土壌中の病原菌密度は、概ね乾土1g当たり103個以上であった。圃場におけるレース1,2yの発生は偏在性が高く、例年発生が早い箇所、発病が激しい箇所が存在していた。また、この発病の偏在性は輪作によっても変わることなく維持されていた。


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