農業研究本部

ヤーコンの育苗条件と生育・収量

植野 玲一郎、地子 立

北海道立農試集報.86,93-95 (2004)

 北海道におけるヤーコンの生育,収量と育苗条件について検討した。利用種苗形態は未萌芽種塊茎利用が有効と考えられた。慣行ポリポット(口径105mm)育苗では35日育苗が最適であったが,紙筒(V-5)育苗では判然としなかった。種塊茎重5gと10gの比較では明らかな差は見られなかった。ポリポット育苗の塊根総収量は430~580kg/a,紙筒V-5育苗は330~420kg/aであった。紙筒(V-5)育苗は、ポリポット育苗と比較して育苗床面積が20%、育苗土が52%、定植作業時間が4%(半自動移植機使用)であり、省力かつ効率的であった。紙筒(V-5)育苗は、生育、収量でポリポット育苗に及ばないが、育苗、定植の大幅な省力化が可能であった。


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