農業研究本部

オウトウ台木新品種「チシマ台1号」の育成

村松 裕司、白金 茂、小賀野 隆一、沢田 一夫、稲川 裕、内田 哲嗣、菅原 彰、吉田 昌幸、井上 哲也

北海道立農試集報.86,47-56 (2004)

 オウトウ台木新品種「チシマ台1号」は,1978年に北海道立道南農業試験場で収集されたチシマザクラの実生の中からオウトウ台木育成を目的に選抜されたものである。「チシマ台1号」は1992年から北海道立中央農業試験場において台木特性の検討とともに,地域適応性検定試験が実施された結果,オウトウ台木として優良であることが明らかとなり,2002年に北海道の優良品種に認定され,同年種苗登録出願が受理された。「チシマ台1号」の台木特性は「アオバザクラ」より耐寒性,接ぎ木親和性に優れ,「コルト」よりわい化性に優れている。普及対象は全道のオウトウ栽培地域である。


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