農業研究本部

種馬鈴しょ生産における茎葉チョッパと生育調節剤による茎葉処理技術

大波正寿、鈴木剛、稲野一郎

北海道立農試集報.90,41-45 (2006)

 種馬鈴しょ生産での茎葉処理適期である茎葉繁茂期において,茎葉チョッパと生育調節剤を組み合わせた茎葉処理法を検討した。「男爵薯」および「メークイン」では,刈り高さを低く設定できる自走式チョッパは茎葉再生が認められず,種馬鈴しょ生産への利用が可能である。トラクタ直装式チョッパでも,切除された茎葉重割合が高い場合には茎葉再生が少なかった。茎葉の再生率が高いのは,チョッパ処理後に葉の残存が多いときのほか,倒伏が多いとき,および「ホッカイコガネ」のような茎葉再生しやすい品種をチョッパ処理したときで,このような場合にはチョッパ処理後5日以内にピラフルフェンエチル乳剤を散布する茎葉処理法が,確実な枯凋促進と茎葉再生抑制の点から最も有効となる。


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